「11号車で具合の悪いお客様がおられます。お医者様がおられましたら11号車までお願いします」。人生初めてのドクターコールを新幹線で体験しました。ただ、困ったことがあります。一人で乗車していたため、荷物を見てくれる人がいないのです。ひとまず、財布と携帯だけ持って11号車に向かいました。
重症ならどうしようか?ひどい外傷があればどうしようか?などを考えながら向かいました。少し離れた場所にいましたので、11号車に到着すると問題は解決しているようで車掌を含め、患者さんとおぼしき人はいませんでした。
医師と思われる若い2人も患者さんを探しているようでしたが、自分の席に戻られたようでした。何事もなくて良かったと安心しました。けれど、最近は新幹線の乗車機会が多く、今後もドクターコールに遭遇するだろうと思いましたので、新幹線に常備している医薬品、医療用器具は何がありますかとメールで尋ねると、1週間後に返信がありました。
医師にはぜひ見て欲しいと思い投稿した次第。以下が、新幹線に常備されている医療用器具です。AED、パルスオキシメーター、汎用聴診器、手動血圧計、ペンライト、三角巾、止血パッド、ゴム手袋、油紙、包帯、救急絆、ガーゼ、不織布テープ、消毒液、鋏、ピンセット、とげ抜き、以上だそうです。医療従事者がいない想定で医薬品等が一切ないのだと思いますが、個人的には何もできないなという印象です。
基本的に車内で治療というより、新幹線を止めるかどうかの判断を委ねられるのかなと思いました。新幹線なら最寄り駅に停まり、患者さんを救急病院に搬送する時間はそれほどかからないかもしれません。今後、新幹線に乗車する医師は常備品のこともふまえ、ドクターコールに対応されれば、次の手が考えやすいと思います。