寒くて靴下なしでは寝れない?→それ逆効果かも 快眠のために、靴下メーカーが指南「足の裏は覆わない方が良い」

塩屋 薫 塩屋 薫

冬の就寝時に靴下をはいて寝るか、迷う人も多いのでは? SNSでは「冷やさないように靴下をはく」派と「体温調節がしづらくなるから脱ぐ」派のさまざまな声があふれています。

「はきません。眠くなると自然に足がポカポカになってきます」「足の先が冷たいと寝付けないから緩いのを履いて、温まったら無意識に脱いでます」「ちょっと蒸れそうで抵抗がありますね」「5本指靴下履いてます」など、それぞれのスタイルがあるようですが、実際どうなのでしょうか。靴下メーカーに聞きました。

「レッグウォーマーがおすすめ」

そんな疑問に答えるべく、「Tabio 靴下屋」公式Twitter(@Tabio_JP)が就寝時の靴下事情について投稿しました。

「正解を言うと『履かない方がいい』です。足首を温めるレッグウォーマーの方が向いてます。が、シルクのつま先五本指のように足全体を覆わず、足裏の汗をしっかり外に吐き出せるタイプなら問題ないですね」。

さらに「また『ゆったりしている』タイプで『暑くなったら自然に脱げてる』ようなもので有れば履いて寝ても大丈夫でしょう。体に良くないのは『締め付けが強い』(血管を圧迫する)『吸放湿性が低い素材』のものですので、それを避ければ履いても大丈夫です!」とのこと。

靴下の企画・製造をおこない、「靴下屋」「Tabio」ブランドを直営店で全国展開する「タビオ」(本社:大阪市浪速区)のTwitter担当者に、真冬での快適な靴下の活用法などを教えてもらいました。

――就寝時の靴下について、以前から質問を寄せられることがあったのでしょうか?

直接のお問い合わせはそこまで多くないのですが、「履くのはよくない」という知識がお医者様を中心に近年増えてきました。ですので、私たちもお医者様の見解をベースにここ数年ご案内を行っていました。

――レッグウォーマーが向いている、という見解は個人的には意外でした。改めまして、就寝時でのアドバイスを教えてください。

眠る際に、人の体は皮膚の血流が増加して熱放散が活発化します。それによって体の内部体温が低下し、睡眠が誘発されるという事が分かってきて、足の裏が暖かいままだと眠りが浅くなるとされています。そのため、足の裏は覆わない方が良いです。

また、足を締め付けると血流が妨げられ、それによって冷えが起こる場合がございます。ですので、レッグウォーマーのように血液が集まる部分を温めることを推奨しています。

ただ、足裏が冷たいと寝付けない方もいらっしゃるので、ベッドソックスのように寝ている間に自然に脱げるような緩さで作ったアイテムをご提案しています。また、寝る際も足裏は汗をかくので、ムレを解消しやすい素材を使っております。

――就寝時以外でも、冷え性対策など、真冬での靴下のおすすめ活用法はありますか?

おすすめはつま先5本指です。「こんな小さなアイテムで何が変わるの?」とよく言われるのですが、指先を1本1本包んでムレを解消し、空気の層を個別に作ってくれるので、このアイテムを着用した後にタイツや靴下を履くと物凄く暖かく快適です。雪が降る地域で、長靴みたいな防寒力の低いアイテムを履く際に特におすすめですね(もちろんブーツやスニーカーにも)。

◇ ◇

近年の秋冬向きの靴下商品では、アームウォーマーと兼用できるタイプや肌色タイツなど「合理的に便利」なアイテムが流行っているそう。担当者は「お客さまの『悩み』がSNSで可視化され、商品開発に活かせれるようになったので、『こんな悩みがある』→『解消のアイテムがSNSに出る』→『拡散される(売れる)』のいいサイクルが増えた気がしてます」と教えてくれました。

「タビオ」
■公式サイト https://tabio.com/jp/
■公式Twitter https://twitter.com/Tabio_JP

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