大阪のオカンがよく言う「明日のパン」って、他地域では言わないの? 関西人は「めっちゃ言う」「脳内でも普通に言ってる」

太田 真弓 太田 真弓

「明日のパン」という言葉が大阪のオカンならではで、全国区で使用されていないというTV番組の特集に驚いたMidさん(@CalmRhythm)のツイートに注目が集まりました。

「意識すらしなかった!え?言わない??言うよね、明日のパン スーパーで『明日のパン買おー』って言うよね。逆に東京の人とか何て言ってるの‥明日のパン‥」との問いかけに、リプ欄はさまざまな意見で盛り上がりました。

「めっちゃ言いますよ!明日のパン!」
「まだ残りのパンがあっても『あっ!明日のパン買おー』ってなります」
「因みに明日のパンにはその後数日のパンを含みます」
「関西ローカルな表現やったん…」
「食べるかどうかじゃないんよ。家にあるかどうかやねん」
「めっちゃ言うけど本当にパンを買うかどうかはまた別問題」
「独り言や脳内でも普通に言ってるよ?!」
と、おそらく関西エリア在住の方々からは共感のコメントが。

「『明日のパン買おー』って定型文で言うということ??」
「明日の朝ごはん買おー(パンでも米でも含め)ですかね パン買おーと特定して言わないかも(静岡~横浜)」
「東北住みですが朝はご飯の確率も高くて、『明日の朝食買おう』という表現になります。納豆嫌いの関西の方は、やはりパンなのかぁと妙な納得をしちゃいました」
「『明日のパン』という商品名と考えるかな…」
「全国的に関西はパンの消費量が多いことが関係しているかもしれません」
「妻が関西人で買い物のたんびに言うから明日食べる分のパンって意味だと思っていたけど違うようだ。慣用句、もしくはパンの枕詞なのね」
と、このワードを不思議に思うツイ民からも続々とコメントが寄せられ、たくさんいいねとリツイートがされています。

この特集は読売テレビ・日本テレビ系で放映されている「秘密のケンミンSHOW」内で「大阪府民のオカンは毎日何度も『明日のパン』と言う!?」というテーマで放送されたものだったとのこと。Midさんにお話を聞きました。

買い物中に使う「パン」という単語は「明日の」とセット

――TVを観て心底ビックリしたと?

大阪のオカンコーナーって「あるあるー♪」と毎回楽しみにしてたんですが、TVで特集されてるのを観て初めて「明日のパンって、大阪のオカンならではなん!?」とビックリしました。それ以外の表現の仕方が思いつかず、「…じゃあ、東京のオカンは何て言うのよ…」と不思議に思いました。

――どういうタイミングで言ってますか?

買い物中、明日の朝ごはんメニューを考えたりするわけではなく、「家にパンまだあったっけ?とりあえず買っとくか」みたいなノリで「明日のパン買っとこー」って言ってます。子どもにも「明日のパン好きなの選んできてー」って言います。

――もはや口癖ですよね。

今回改めて「明日のパン」という言葉の使い方を考えてみたんですが、私にとって「明日のパン買おう」=「明日以降に食べるパンとりあえずストックしよう」くらいのイメージです。パン買ったくせに、翌朝ご飯食べたりコーンフレーク食べたりすることも多いです。買い物中に使う「パン」という単語は「明日の」とセットになってる感じです。

――関西エリア以外の方からのリプも興味深かったです。

関東方面の方々から「毎日パン食べるってこと?」「一回パン買ったら一週間もつよね」っていうコメントをみて、そこまで真面目に考えて「明日のパン」って言ってないかもと思いました。関西の人が最後に「~知らんけど」って言うことが多いのとちょっと近い感じです。

関西方面の方々は「明日の朝がパンって決めてない」「家にパンまだあってもパン買うときは明日のパンって言うねん」って言ってて、私もまさにそのタイプです。それとは別に、どなたかが関西方面のパンの消費量が多いというデータを出してくれていたのですが、それも関係ありそうですね。

――ツイートにたくさんの反響がありました。

何となく呟いて、2~3人で「明日のパンってそういえば言ってる!面白いなぁ」って井戸端会議するくらいのつもりだったので、どんどんリツイートされ始めたのを知って戸惑ってます。関西の人たちからの共感のコメントと、関東の人たちからの疑問?困惑?のコメントがハッキリ分かれていて面白かったです。

◇     ◇

総務省家計調査によると、パンの年間消費額は、1位・神戸市(38411円)、2位・京都市(37821円)、3位・岡山市(36781円)、4位・堺市(36196円)、5位・大津市(35897円)と、関西圏の4市がランクインしています(2019年(令和元年)~2021年(令和3年)平均)。このことを考えると、やはり「明日のパン」を考える頻度が他のエリアよりも高いのかもしれません。

ちなみに、関西在住の筆者自身も「明日のパンどうしよ」が常に頭の片隅にあり、「明日のパンどうすんの?」と子どもたちに聞き、スーパーでは「明日のパン、明日のパン」と買い忘れないよう脳内で唱えながらカートを押していることにあらためて気づきました。「明日の朝ごはん」ではなく、「明日のパン」。関西特有であればそれもまたなんだか不思議で面白いですね。

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