懐かしの特撮映画「大魔神」 シリーズ2作目「大魔神怒る」がよみがえる 京都・太秦に「里帰り」上映へ

京都新聞社 京都新聞社

 かつて京都・太秦にあった大映京都撮影所で作られた特撮映画「大魔神(だいまじん)」シリーズの2作目「大魔神怒る」(1966年公開)が4Kデジタル技術で鮮明によみがえり、上映会が12月3日、京都市右京区の右京ふれあい文化会館(太秦安井西裏町)で開かれる。

 同会館は、太秦の各撮影所で製作された映画フィルムの現像を引き受けていた東洋現像所(現イマジカ)の工場跡に建てられており、「大魔神」シリーズも現像された場所。現像地での“里帰り”上映となる。

 同シリーズは大映京都が66年に3部作を製作。戦国時代を背景に、はにわをかたどった武神像が怒りの形相となり、悪を滅ぼす物語で親しまれた。「大魔神怒る」(三隅研次監督)は、若き城主(本郷功次郎さん)と許嫁(いいなずけ)(藤村志保さん)が隣国から攻め入った悪者に捕らえられ、火あぶりにされる直前、大地を揺るがす鳴動とともに大魔神が現れ…。

 当日は午後2時開演。京都が生んだ名映画カメラマンの宮川一夫さんや「大魔神」シリーズを撮った森田富士郎さんの助手を務めた元大映京都の宮島正弘さん(80)が4Kデジタル修復の監修を務めており、上映に先立ち、宮島さんと元京都新聞論説委員の井上理砂子さんが「キャメラの大映・名匠列伝 宮川一夫と森田富士郎」と題して対談する。

 入場料500円。終演は午後4時半の予定。詳細は同会館075(822)3349。

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