近年、年齢を重ねても美しい、いわゆる「美魔女」「若見えママ」が増えてきました。以前と比べると美容医療も身近なものとなり、ピーリングやレーザー治療など肌の施術が人気を集めています。そういったことも若々しい女性が増えていることと関係しているかもしれません。
その一方で、長年抱えてきた見た目のコンプレックスを解消するために、美容医療を受ける人もいます。そばかすというコンプレックスを解消をしたいと美容施術をしたのは、関東在住のMさん(40代・会社員)です。でもそのことで、ママ友から「悪い噂」を流された経験があるといいます。
自分に少しだけ自信が持てるようになった矢先…
Mさんはシミやそばかすが気になるため、人生ではじめて「IPL治療」を受けました。IPL治療とはIntense Pulsed Light(インテンス・パルス・ライト)という特殊な光を照射してシミやそばかす、ニキビ跡などの改善を目指す施術です。
Mさんがそばかすに悩んでいたのは、中学生のときからです。これまでたくさんの化粧品を試してきましたが、自分が満足いくような成果を得られずにいました。そこで高い化粧品を長期間使用するよりも医療の力で自分のコンプレックスを解消しようと思い、思い切ってIPL治療を受けたそうです。
何度か治療を繰り返していくうちに、気になっていたそばかすは目立たなくなり、Mさんは自分に少しだけ自信が持てるように。毎日そばかすを隠すために費やしていたメイクの時間も短縮できるようになりました。
コンプレックスが解消されていくのと同時に、鏡を見ることが楽しくなり、年齢を重ねても見た目に気を遣っていきたいと思い始めたMさん。
そんな矢先、それまで仲良くしていたはずのママ友たちが「あの顔、絶対お金かけてるわよ」「医療の力ね」と噂しているのを耳にしました。Mさんが若く見られたいがために、お金をかけて美容クリニックに通っているのでは…とママ友たちは話していたのです。
自信を持てずに下を向いて毎日を送るよりも…
思いがけない誤解を受け思い悩んだMさんですが、美容皮膚科にはじめて行った時、医師が話してくれたことを思い出したといいます。
「コンプレックスを抱えて自分に自信を持てずに下を向いて毎日を送るよりも、劣等感を感じていることは解消して、自己肯定感を向上させることが大切です」
年齢も40代ともなれば、これまでの経験などによって、物事を考える際の「ものさし」にも違いが出てきます。美容医療を受けることに対して批判的な考えを持つ方もいますが、Mさんは今回の施術でコンプレックス解消し、自分に自信を持つことができました。
そもそもMさんが施術を受ける決断ができたのは、40代になって子どもに手がかからなくなり、自分の時間を持つことができるようになったからこそ。これまで自分のコンプレックスと時間をかけて向き合ってきた上で出した“判断”に、他人からとやかく言われる筋合いはないのだと思い直したといいます。
「悪い噂をされてモヤモヤした時期もありましたが、今では『きれいになったね』と声をかけてくれるママ友も増えたんです。私も『人の変わりたいという気持ち』を素敵なことと思って、応援できるような女性になりたいです」とMさんは話してくれました。