20・30代の約3割「休日に3時間以上見ている」! Youtube、みんないったい何を見てるの?…3384人に利用動向調査

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みなさんはどのくらいYouTubeを利用していますか。全国の20歳以上の男女3384人に聞いたところ、男女ともに約9割の人が「YouTubeを利用」していることが分かりました。また、20・30代の約3割が休日では「3時間以上利用」していることも分かったそうです。

株式会社ヴァリューズが「YouTube利用動向調査」と題して、2022年8月に実施した調査です。なお、チャンネルのカテゴリは、ヴァリューズが独自に定義し、チャンネルごとの閲覧数はPCからのアクセスを集計。同社の保有する約250万人の独自消費者パネルから収集した行動ログデータを活用して、消費者のYouTube利用動向を分析したといいます。

同調査によると、「YouTubeの利用頻度」については、男性が90.4%、女性が86.6%と、男性がやや高いものの男女ともに約9割の利用率となりました。

これを性年代別にみると、全てのグループで「ほぼ毎日」が最も多く、特に男性20代・30代では58.1%と高くなっていた一方で、女性は40代以外の全ての年代で「全く利用していない」が3位にランクインしていたそうです。

続いて、「1日あたりの利用時間」を平日・休日別にみると、平日は20・30代以外の全ての年代で、50%以上が「1時間未満」の視聴におさまっていた一方で、20・30代は「1時間以上3時間未満」(39.5%)が多くなっていたそうです。

他方、休日では全体的に「1時間以上」が増加したものの、40代以上は依然として、「1時間未満」が半数以上となっていたといいます。反対に、20・30代の「3時間以上」は大きく伸びており、YouTubeが生活に定着している様子がうかがえたそうです。

次に、「チャンネルの登録理由」を聞いたところ、「自分の趣味に合った動画が多いと感じたとき」(49.2%)、「興味のある動画を効率的に見たいとき」(37.0%)などが上位に挙げられた一方で、「友人・知人・家族に勧められたとき」(3.5%)、「チャンネル登録者数が多かったとき」(1.1%)といった理由は少数となっていたといいます。

これを男女別にみると、男性は「面白い動画が多いと感じたとき」(35.4%)、「なんとなく気になったとき」(22.0%)といった印象ベースな理由が多い一方で、女性は「繰り返し見たい」(35.7%)、「応援したい」(33.4%)など、「推し活」的な理由が見て取れたといい、特に、20・30代女性の42%が「チャンネルを応援したいとき・チャンネルのファンになったとき」と回答しており、若い女性でより特徴的であることが分かったそうです。

また、「普段視聴する動画のジャンル」については、男性は「専門知識/経験談系」という学び系の動画が多い一方で、女性では「ペット/動物系」の動画をよく見ていることが判明。

これを年代別でみると、20・30代では「ゲーム実況」(33.3%)、「VTuber系」(16.9%)が多くなっており、これらのジャンルは1動画の時間が長い傾向にあり、若年層の利用時間が長いという結果へのつながりがうかがえたといいます。

続いて、消費者の行動ログデータから「PC上で視聴回数が多いYouTubeチャンネルのランキング」を性年代別に作成したところ、男性では全年代で「ニュース関連」カテゴリのチャンネルが目立つ結果に。

また、20~40代では共通して「THE FIRST TAKE」がランクインしているほか、50代以上はニュース系のチャンネル数が多いことに加え、テレビ朝日公式や大谷翔平のライブパフォーマンスを投稿するチャンネル、政治経済系などの視聴も多く、テレビからの移行がうかがえたそうです。

一方、女性では20・30代女性は「ゲーム実況」「お笑い系」のほか、VTuberグループ『にじさんじ』と、同グループに所属するVTuberのチャンネルが複数ランクイン。30代女性ではさらに多様なゲーム実況チャンネル、40代女性は俳優・大食い・整体・料理系など幅広いチャンネル、50代女性はジャニーズチャンネルなど、多様な嗜好性がうかがえました。

各媒体・SNSの利用者を対象に「媒体ごとの利用目的」を聞いたところ、SNSやほかの媒体と比べてYouTubeの利用目的で最も多かったのは「好きなエンタメを見るため・関連情報を得るため」(41.9%)でした。次いで、「ながら見」(26.0%)、「知らない事柄を調べるため」(23.3%)などが挙げられました。

一方で、「トレンド情報を知る」(10.3%)、「口コミ情報を知る」(5.4%)などは、WEBサイト(23.2%)やTwitter(26.1%)、Instagram(23.1%)といったSNSの方が使われやすいことがうかがえたといいます。

最後に、「YouTube内での行動」について聞いたところ、19.3%の人が「YouTube Shortsを見る」と回答。また、「倍速再生をする」は若い世代ほど回答割合が多くなっており、若年層は同じコンテンツに集中し続けることに対して負荷を感じやすく、今後さらにTikTokを含めたショート系の動画に移行していく可能性が考えられるといいます。

また、「YouTubeに影響された行動」については、「動画内で紹介されていた商品を購入した」(20.7%)が最多だった一方で、「プロモーション動画や広告がきっかけで商品を購入した」と回答した人は7.7%に留まっており、プロモーション目的で作成された動画からは購買につながりにくいことがうかがえたそうです。

これを男女別でみると、「動画がきっかけで人やキャラクター、商品などのファンになった」(女性22.2%、男性16.7%)、「動画で学んだ内容を学業やビジネスに活かした」(女性14.2%、男性21.9%)などで男女差が出ており、「男性は学び系の動画をよく視聴し、女性は推し活的な要素が強い」ことと一致する結果となったそうです。

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【出典】▽株式会社ヴァリューズ

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