「キャラメル食べたくなった」93歳セツさんの作品が進化、3年前に始めた新聞紙を使ったちぎり絵が話題

渡辺 陽 渡辺 陽

「キャルメラが完成しました!レトロなパッケージが新聞の色味により、より味わい深くなっています。水屋を整理してたら奥の方から発掘されたキャラメル箱、というシーンを想像しました。大粒でコックリと甘いのでしょうね。直線のシャープさがノスタルジーに浸りすぎない物質感を出していてカッコいい」とツイートしたのは、93歳セツの新聞ちぎり絵さん(@setsu0107)。本名は木村セツさんという。

パッケージはもとより、キャラメルの質感が如実に再現されたこの作品に、
「キャラメル食べたくなってきました」
「素敵な作品ですね。『水屋』という言葉にも懐かしさを覚えます」
「レトロで優しい感じ可愛い!」
という反響がありました。

セツさんは93歳でありながら、孫のいこさんと絵本を制作したり、ポストカードを作ったり、さまざまな活動をしていますが、その原動力はどこにあるのでしょうか。インスタグラムの管理をしている娘の幸子さんに話を聞きました。

ーーセツさんはいつから新聞ちぎり絵を始められたのですか。

「2019年1月1日からです」

ーー何か始めるきっかけはあったのでしょうか。

「最初は軽い気持ちでやり始めましたが、孫のいこがTwitterに作品をアップしてくれたのがきっかけで、たくさんの人に見ていただけるようになりました。その後、原画展を開いていただいたり沢山の方からメッセージをいただいたりするようになって元気をいただき、今では生き甲斐になっています」

ーーちぎり絵というと和紙を使うのが一般的かと思いますが、新聞紙を使われるのですね。

「和紙を使ったことがないのでどちらがどうかとはわからないのですが、とにかく廃材となる新聞の再利用でお金がかからないということと、新聞の数あるカラー写真の一片一片を張り合わせていく過程で苦心や喜びがあり、偶然に出会った紙片が思わぬ作品のいい味を出します。新聞ちぎり絵のそういったところが魅力だと思います」

ーー楽しいだけではなく、難しいと思われることもあるのでしょうか。

「なかなか思った色みの紙片が見つけられない時です」

ーー題材は主にどのようなものを好まれるのですか。

「セツの身の周りにある題材です。主に食べ物が多いです」

ーー何歳になっても続けていけるといいですね。

「セツは作品を作ってる時が一番好きな時間で、生き生きしています。その姿を見ていて、できる限り長く楽しんでくれたらと願っています」

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