SNSで話題のお寺のありがたい言葉の掲示が、購入できる! 刺さる言葉続々、第2弾も

浅井 佳穂 浅井 佳穂

 「張り詰めた強さはときに破れやすい」。お寺でよく見るありがたい言葉が書かれた掲示板。僧侶の手書きのフレーズなどが味わい深く、よくSNSで話題になっています。こうした掲示は個人宅でも張り出すことができます。寺院向けの印刷物が市販されており、一般の人も購入できるのです。しかも、8月には第2弾が発売されるとのこと。詳しいことを出版社に聞きました。

伝道掲示ポスター「お寺さんの掲示板『観経のこころ』」

 販売されているのは伝道掲示ポスター「お寺さんの掲示板『観経のこころ』」です。仏教書出版社・法蔵館(京都市下京区)が出しています。制作の経緯を法蔵館の下野綾子さんが語ります。

 「SNSでお寺の掲示板がしばしば話題となる中、お寺への関心が高まるきっかけになればと、2020年にポスターを作って販売したのが始まりです。大谷大学の学長を務めた正親含英(おおぎ・がんえい、1895~1969年)の著書から12のフレーズを引用しています」

 どんな言葉が収録されているか見てみます。

 「出遇うことが出来た幸せ」

 「太陽は向こうにあってもその光はここにある」

 「知らぬ間に迷惑かけねば生きられぬのが この世」

 胸にぐさりと刺さる言葉が多いです。

 文言は全てB3判のオーパー紙と呼ばれる耐水性に優れた紙に筆文字で印刷されています。12枚あることから1カ月ごとに、お寺の門前に張り出しておくことができる仕組みです。

 下野さんは「見た人が『あのときの出来事』『あのときの人』を思い出してもらう機会になればと思って作りました」と話します。

 実は、この掲示の第2弾が8月20日に出ます。今度は京都大総長を務めた平澤興(1900~89年)の言葉を12フレーズ集めたシリーズ「お寺さんの掲示板『さあ、がんばろう』」です。「平凡とは実は尊い存在」「時には弱点がむしろ味になる」など、こちらも考えさせられる言葉があります。しかも、先着250部限定で1フレーズがプレゼントされるそうです。

 「観経のこころ」「さあ、がんばろう」ともに4180円で、法蔵館のホームページから購入できます。お寺向けですが、一般の人も買うことができます。家で掲示すると味わい深い1日を送ることができるかもしれません。

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