「鮭の切身を買うときは…」専門店のツイートが話題に 切身の形を説明「もっと早く知りたかった」

山本 明 山本 明

 「鮭の切身を買うときの参考になれば」という文言とともに「王子サーモン【公式】」アカウント(@Oji_Salmon)が『半月型』と『弓型』、両切身の解説を画像とともにツイート、大きな反響を呼んでいます。担当者にそれぞれの特徴から、骨の外し方、美味しい食べ方まで、詳しい話を聞きました。

 ツイートの画像に記されていた、両切身の違いについて以下にまとめると…

◇骨取りが簡単な鮭は、『半月型』!
・子供が食べやすい。
・身に弾力がある。
・骨取りが楽なのでおにぎりの具に最適。
・カルビよりロースが好きな方へ!
・手作業でカットしてて「1切」表記のお店は若干大きめになってることが結構ある!

◇脂のりの良い鮭は、『弓型』!
・シンプルに脂が美味しい!
・ハラス部分はトロトロ。
・魚の骨取りがうまくなってドヤれる。
・やっぱりカルビが一番好きな方へ!

 「王子サーモン」は話題になったツイートに続けて、鮭の「半身」の画像に斜線を入れ、「両切り身」が元々どの部分に位置していたか、さらに切身のどこに骨があり、どこに脂がのっているのかなどの詳細をツイート。

 「半月型(尾に近い方)」は大きな骨のみで身の中に隠れた骨がないから食べやすく、「弓型(カマに近い方)」は身の中(背骨に皮に近い方の身)に背骨に繋がる隠れた骨があるから注意が必要、「弓型」は皮とハラスの間に白い筋が見えたら大当たり(脂が良くのっている)」など、切身を買う時に参考にすべきことがよく分かります。

 一連のツイートには「なんという有用な情報」「もっと早く知りたかった」と知識の共有への感謝の声が寄せられた他、「圧倒的弓型派」「半月型よく買いだめします。この世で一番好きな食べ物です」とそれぞれの好みを主張する人も。さらには「サーモンは身より皮が好きです。皮だけ集めて食いたい」と「皮」への愛を熱く語る人も現れました。

 ツイートした「王子サーモン」(東京・銀座)は創業1967年の老舗鮭専門ブランドとして知られています。「個人的に尻尾の方が好きです!プリプリですね」という同社の広報担当者に、まずは話題になった両切身の違いをツイートした経緯を聞いてみました。

直営店では「どの切身が美味しいか」をよく聞かれる 身の中に隠れている骨の上手な取り方も伝授!

――どちらの「型」を買うか、迷う人は多いのですか?

 王子サーモンの直営店では「どの切身が美味しい?」というご質問をよくいただくので、販売員はカマ側と尻尾側の特徴をご説明します。弓型(カマ側)の方が、脂がのっているというご説明をするので弓型が人気なのですが、半月型(尻尾側)の魅力もきちんと伝わって欲しいという気持ちからツイートしました。

――改めて、「半月型」と「弓型」の鮭の切身の良いところを教えてください。

 「半月型」はほとんどの骨が表面に出ているので骨取りが非常に簡単です。「弓型」は脂がのっているハラスが含まれていることが魅力です。

――食べる際、骨を取る労力に違いがあるのですね。「弓型」の骨を上手に取るコツはありますか?

 半月型は場所によって小骨もありますが、ほとんど表面に出ているので取るのが簡単です。一番尾に近い半月型は大きな骨しかありません。対して、弓型は身の中に隠れている骨があります。弓型の切身に箸入れると、身の断層でほぐれます。その断層の間に1本ずつ骨が隠れているので、最初の一本を見つけたら、そのすぐ後ろを見ていくと簡単に全部取り除くことができます。

――ツイートが拡散し続けています。感想はいかがですか?

 これをきっかけに近くのスーパーなどで、それぞれの切身の特徴と違いを楽しんでいただければと思います。思った以上に、半月型のファンがいたのは嬉しい驚きでした。

   ◇   ◇

 最後に両切身の美味しい食べ方についてお聞きすると、以下のように答えてくれました。「半月型も弓型もグリルで焼き鮭にするのが一番おすすめです。グリルを洗うのが手間という場合はフライパンにクッキングシートを敷いて焼いてみてください」(同担当者)。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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