住宅ローンの金利タイプは「変動金利」が依然人気…6割超が変動金利は「3年以内に上昇する」と見込み、返済に不安を抱える人多数

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住宅ローン金利は、日銀による金融緩和政策などにより、低金利の状態が続いていますが、今後の住宅ローン金利は今後どうなっていくのでしょうか。住宅ローン比較サービス「モゲチェック」を運営する株式会社MFSが発表した「住宅ローンの返済不安や金利見通しに関するアンケート」によると、金利タイプについては、8割の人が「変動金利」のほうがいいと回答。また、約6割の人が「変動金利は​3年以内に上昇する」と考えていることがわかったそうです。

2022年4月に「モゲチェック」の利用者331人を対象として実施された調査です。

はじめに、「金利タイプはどちらがいいですか」と聞いたところ、80%の人が「変動金利」と回答しました。2022年2月以降、固定金利が上昇しているため変動と固定の金利差が拡大しており、高金利(1.45%※)の固定金利よりも、低金利(0.44%※)の変動金利のほうが人気は根強いことがわかったそうです。
※モゲチェックが毎月発表している住宅ローンインデックス(各銀行の平均金利)より

次に、「変動金利はいつから上がると思いますか」と聞いたところ、「来年」「3年後」(いずれも32%)、「5年後」(18%)、「10年以上先」(10%)、「10年後」(8%)という結果になり、3年以内に上昇すると考えている人は64%でした。

8割の人が「変動金利」を選んでいることを踏まえると、金利が上昇する見通しでも、高金利の固定金利を借りるほどではないと判断している人が多いことが伺えたといいます。

さらに、現状の金利を0.5%として、「変動金利は何%ぐらいまで上がると思いますか」と聞いたところ、「1%に上昇」が51%と半数以上を占めました。以下、「1.5%に上昇」(23%)、「2%に上昇」「現状維持」(いずれも11%)、「2.5%に上昇」(2%)といった回答が続き、85%の人が「現状維持〜1.5%に上昇」と回答したそうです。

続いて、「将来の住宅ローン返済に対し、どの程度不安を感じていますか」と聞いたところ、「まぁまぁ不安」(46%)、「かなり不安」(22%)を合わせて68%の人が不安を感じている結果となった一方で、「それほど不安は感じない」(10%)、「ほとんど不安は感じない」(4%)を合わせた「不安を感じない」と回答した人は14%にとどまり、固定金利の上昇から、今後のローン返済に不安を感じていることが伺えたといいます。

また、「何年で住宅ローンの返済を終えたいですか」と聞いたところ、「30年」(29%)、「35年かそれ以上」(22%)、「20年」(20%)、「25年」(18年)と続き、約半数のユーザーが30年以上の時間をかけて返済したいと回答しました。物件価格が高騰しているため、毎月の家計に無理ない範囲で返済を続けたいと考えている人が多いことが伺えたそうです。

さらに、「何歳までに住宅ローンの返済を終えたいですか」と聞いたところ、「60~64歳」(29%)、「65~69歳」(25%)、「55~59歳」(13%)、「50~54歳」(11%)、「70~74歳」(9%)、「50歳までに」(4%)と続き、60歳までに返済を終えたいと考える人は28%、60代以降に返済を終えたい人は63%という結果になりました。

同社は、「昨今の低金利環境、老後資金の確保及び団体信用生命保険の充実を踏まえ、繰り上げ返済をする必要性がなくなりつつあるものと考えられます」と説明しています。

最後に、「住宅ローン完済できる自信はどの程度ありますか?」と聞いたところ、「自信がある」(39%)、「やや自信がある」(29%)、「普通」(22%)、「自信がない」(3%)、「やや自信がない」(8%)と続きました。「自信がある」と回答した人が7割近くとなり、「普通」までを含めると90%近い回答となったそうです。

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【出典】
▽将来の住宅ローン返済に不安を感じる人が約7割も! 〜モゲチェック利用者に住宅ローンの返済不安や 金利の見通しをアンケート〜
https://mogecheck.jp/articles/show/R7a9OVDl2eMv2ZQ8BwKA

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