現在、東京・京橋「CREATIVE MUSEUM TOKYO」にて開催されている、人気コミック&アニメ『鬼滅の刃』の展覧会『アニメ「鬼滅の刃」 柱展 -そして無限城へ-』。その会場にて、中国人を中心とする「転売ヤー」による迷惑行為やグッズ(とくに「缶バッジ」)の買い占めが大きな問題となった。
前夜から「布団」を敷いて泊まり込む中国人転売屋たち
オタク歴四半世紀という、うめさん(@11royce)さんも『柱展』を楽しみにしていた1人だ。チケットの詳細が公開された際、イベントの定番であるはずの「抽選入場」が「先着順」となっており、迷惑行為を危惧していたという。
「私が初参加した11月5日は、展示を見た後でもある程度の数の缶バッジは買えました。場内は日本人の方が多かったです。知人が参加した翌々日の11月7日も、朝7時から並んだ際、列にはすでに中国人が40~50人いたそうですが、なんとか缶バッジは買えたそうです」
ところが、11月11日~12日の夜間、前夜から待機列に布団を敷いて占拠する大勢の中国人転売ヤーが出現。
「知り合いが目撃したのですが、開場後もグッズ購入の順番を巡り、男性2人が中国語で口論。また、購入制限の上限数以上のグッズがカゴにあり、スタッフの方がこれ以上は会計できないと断ると、中国語でわめき散らす人物もいたと聞いています。いずれも物販会場で起きたことで、屈強なセキュリティに排除されたそうです」(うめさん)
現在、『柱展』では、整理番号順の入場、入場時の本人確認が実施されているが、日本人ファンがグッズを買えない!という状況は年内いっぱい続いたそうだ。
そこで、うめさんは2024年12月開催の「コミックマーケット」にて、オタク仲間の「在日中国人」に中国人転売ヤーの実態について質問。その際の驚愕の回答をX(旧Twitter)に投稿した。
うめさんに聞いたところ、回答してくれたオタク仲間の在日中国人は「帰化した元中国人」「香港出身者」「中国都市部出身者」の3名だという。
子どもの留学ビザで一家で来日→転売で資産を増やす
(以下、うめさんのXの投稿より)
Q:転売ヤー求人はどこで見つけるの?
A:中国のweiboにある。なので日本人が見つけるのは難しい。
Q:元締めは日本にいるの?
A:元締めは中国。日本にいるのは下請け、孫請け。
Q:転売ヤーのバイトに誘われたことはある?
A:親が知人から誘われ、やろうとしてたので止めた。
Q:転売ヤーは日本語全然話せないけど、どういう背景で来日するの?
A:今いちばん多いパターンが、子どもの留学ビザで来日して住所確保→その後に親が経営者ビザで来日、一家揃って日本に住む。
Q:平日に徹夜が可能って、どんな生活?
A:中国国内に十分な資産があるため、時間に余裕がある。また、円安なので円換算すると資産が増えてる。
Q:日本人ができる対策は?
A:数で責めて来るので数で対抗する。または、ガンプラでやったクイズ方式で弾く。
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「ガンプラ」でやったクイズというのは、2021年発売の『Hi-νガンダム』の購入列に並ぶ転売屋対策として、商品の正式名称を店員に答え、「買いたい商品の商品名が答えられない人物(転売屋)」を排除した、というものだ。
さまざまな対策が行われているが、鬼滅関連のイベントでは『柱展』に限らず、アニメ版『鬼滅の刃』の制作を手がけるufotable運営のコラボレーションカフェ「ufotableカフェ」、『鬼滅の刃』の出版社である集英社が運営する公認オフィシャルライセンスショップ「JUMP SHOP」などでも、中国人転売ヤーによる買い占めや迷惑行為が今なお、横行しているのが現状だ。