外食中のママに気づかれないよう遠隔で赤ちゃんをあやす女性 「なんだ、その最高のツンデレ」「今のご時世に合っている」

宮前 晶子 宮前 晶子

「今……千葉県某所のモスバーガーで…私が必死でポテト食べてる間に娘をあやして下さったお姉さま……本当にありがとうございます…… 私がそっちをむくと赤子に興味ないよみたいにプイとされてましたが……ベビーカーのおもちゃについてる鏡で…めちゃくちゃあやして下さってるの見えてました」

遠隔でさりげなく赤ちゃんをあやす女性のおかげで、久しぶりにゆっくり外食を満喫できたことをつぶやいた、ゆる5mさん(@yajuyo_m、以下ゆるさん)にお話を伺いました。

あれよあれよ、とツイートは拡散され、赤ちゃん大好き!な人から
「赤ん坊見かけると、 “こっち向いてくれないかなぁ。こっち向いてくれないかなぁ。”って念じちゃいます」
「僕もちょいちょい赤ちゃんに変顔して指さされたりしています。お母さんがこっち向いた瞬間には涼しい顔したりして。こっちが遊んでもらってるようなもんだね」
などのコメントが届きました。

また、「お母さんだって好きな時に好きなだけ食べたいもの食べたいですよね」とゆるさんをねぎらう声、
「リアルツンデレお姉さん」「新手のツンデレ」「お姉さんも癒しの時間だったのかな」とお姉さんの行動を称える声も。

さまざまなコメントに対して、ゆるさんは
「この件「オッサンがやったら不審がられる」というコメント多いけれど、 この方のように近付かず触れもせず、こっそり笑いかけたり手を振ってくださる方は実際男性でも沢山いるし、ありがたいです。 逆に必要以上に近寄ってくる、触ってくるようなあやし方をされるのは老若男女誰でも困ります」
と、外出時の母の気持ちを投稿。

11.5万件いいね!が付いた投稿について、ゆるさんにその時の様子を伺いました。

「遠隔あやしに、心で感謝しました」

ーーあやしてくださっていたお姉様は、どんな雰囲気の人でしたか?

「子育てがひと段落したぐらいの年齢の主婦風の女性でした。ランチでいらしたんだと思います」

ーーあやしているのかも?!と気づいたのは、どのタイミング?

「お姉様が娘のベビーカーを置いていた側の隣席に座られたのは私が食べている途中でした。食事の後半、娘が少し飽きている様子だったので、焦りながらポテトを食べつつ娘を見ていると、私ではなく隣席の方に視線が行っていて。あれ、もしやあやしてくれている?と気づきました」

ーーどんな風にあやしていたのでしょうか?

「ニコッと笑いかけたり、手を軽く振って気を引いてくださっていたようです」

ーーお子様の反応は?

「じっと見つめていました。お姉様が私の視線を感じてあやすのをやめると、口をへの字にして寂しがっていました(笑)」

ーー先にお店を出たのは?お店を出る時に、静かにアイコンタクトを取ったりしたのでしょうか?

「私たちが先に失礼しました。私に気づかれないよう、お気を遣ってくださっていた様子でしたので、声などはかけずに心で感謝しながら店を後にしました。最後までお姉様もクールでした」

ーーコメント欄には、「遠隔であやすけど、親と目が合うと気まずいから、関係ないよオーラ出してます」といった声もありました。

「私も、独身時代は同じように赤ちゃんに笑いかけたりしていていたので、「あるある」の日常風景だと思っていたのです。多くの方が、赤ちゃんに暖かい目線を持ってくださっているということを改めて感じて、とても救われました」

ーー反響コメントで、特に印象に残っているものをお教えください。

「“周りの人が少しでもベビーウェルカムの雰囲気を出していると、親の気が楽になる”など、私がありがたいと感じたことをズバリと書いてくださっていたコメントは、頷きながら拝見していました」

ーー「赤ちゃんを触れずにあやしたいときはどうすればいいんですか?あやし方がわからずいつも電車などでもどかしい思いをしています」と問いかける学生さんに、ゆるさんが返信されたり、他の方もコメントされたり、やさしい世界が広がっていました。

「そのお心遣いがとても嬉しかったので、その気持ちをTwitterで伝えました。今回に限らず、私は、ありがたい経験に恵まれていて、子どもが泣いてしまった時に、近くにいたご婦人が「あら!かわいい」と笑ってくださったり、お店の方がテーブルへの配膳に気を配ってくださったり(娘の手の届く範囲に食器を置かないなど)したことも。

そう言えば、強面のおじいさまがバスの中でずっと娘に“いないいないばあ”をしてくださっていたこともあります。その方は、バスからベビーカーを下ろすのも手伝ってくださいました。いつも助けられており、本当に感謝しています」

最近は、コロナ禍ということもあり、気軽に赤ちゃんに触ったり、話しかけたりするのも気が引けます。また、話しかけられて嫌だったとSNSでつぶやくママも。

「本当は困っているお母さんを助けたいんだけど、迷惑かもと思って…」
「笑いかけて泣かれても、何?!ってお母さんに思われるのも困る」と心境を吐露する声や、
「今の世の中、親切がそう受け取られないこともありますから、この感謝の言葉は貴女が思う以上に力のある言葉」といった声もリプライにはありました。

ゆるさんはこう答えます。「遠くからあやしていただけるというのは、時勢柄もあり本当にありがたい限りです。温かい反応が連鎖していけばいいなあと思います!」

■Twitterゆる5mさん https://twitter.com/yajuyo_m

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