幼児期のお子さんに「ひらがなはいつごろから教えたらよいのか」というのは、親御さんにとって大きな関心事の一つであると思います。一方で、幼児教育に関する意見は様々あるので、悩まれている親御さんもいるのではないでしょうか。そこで、現役東大生に「ひらがなが読めるようになった年齢」について調査したところ、約半数が3歳までにひらがなが読めていることが分かったそうです。
ひまわり教育研究センターが2022年2月に、現役東大生220人(男女別:男子106人・女子101人・回答したくない13人/学部別:文系学部81人・理系学部(医学部以外)74人・医学部65人)を対象に「ひらがなは何歳くらいで読めるようになりましたか」というアンケート調査を行ないました。その結果、「わからない」と答えた71人をのぞいた149人についての調査結果がこのほど公開されました。
「ひらがなは何歳くらいで読めるようになりましたか?」と質問したところ、ひらがなを読めるようになった年齢は「2歳半〜3歳」がもっとも多く31人(20.8%)でした。次いで、「3歳〜3歳半」が30人(20.1%)でした。また、「2歳まで」「2歳〜2歳半」がそれぞれ24人(16.1%)という結果になり、現役東大生の約半数(53.0%)が3歳までにひらがなが読めていたことが分かったそうです。
男女別で比較してみると、ひらがなが読めるようになった年齢で一番多いのは、男子では「2歳半〜3歳」で24.6%でした。一方、女子では「3歳〜3歳半」が最も多く23.5%でした。ひらがなが3歳までに読めるようになったのは、男子で54.8%、女子で49.9%という結果に。
学部別に比較してみると、ひらがなが読めるようになった年齢が一番多かったのは、文系学部が「2歳〜2歳半」で27%、医学部をのぞく理系学部が「3歳〜3歳半」で24%、医学部が「2歳まで」と「3歳〜3歳半」で、どちらも21.6%でした。
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調査を行った同社は、「現役東大生の半数が3歳までにひらがなを読めるようになっていることが判明しました。幼児向けの通信教育講座において、3〜4歳向けのクラスで『ひらがなを学ぶ』講座が組まれていることから考慮すると、現役東大生のひらがなを読めるようになった年齢は全体でみると早めであることがわかります。しかし、4歳以降にひらがなが読めるようになった現役東大生も10%いることから、ひらがなを読めるようになった年齢には個人差があるといえます」と説明。
「現役東大生がひらがなを読めるようになった年齢が早めであるのは、『ひらがなに興味、関心をもてるような環境』と『上手に教え導く周囲の大人』がいたことが大きな理由の一つであると思われます」としたうえで、「『文字を読めるようになること』は子供にとって大きな喜びです。その喜びを早くから経験し、自らひらがなが読めるようになることで大きく学びの世界は広がることでしょう。つまり、早くに文字を読めるようになる喜びの経験とそれを与えた環境が現役東大生の学力を高めた要因の一つであると言えるのではないでしょうか」とも述べています。