なにかと手のかかる育児だが、一人での入浴の世話…いわゆる「ワンオペ風呂」には特に大きな負担を感じる人が多いようだ。今、そんなワンオペ風呂に関するある母親の意見がSNS上で大きな注目を集めている。
「みんなにサイテーって言われるワンオペ風呂を乗り切る工夫だけど、仕事で疲れきってて、かつワンオペで難病児+イヤイヤ期を風呂に入れないといけない時の最大の工夫は『その日は風呂入れない』ですね・・・ハイ最低ですねすみません。でもこんなに風呂入れるの日本人だけな気がして・・いやスミマセン」
とリアルな本音を吐露したのは二児の母親として日々、育児に奮闘するぺろみさん(@peromidoggy)。
たしかに日本人は世界でも有数の風呂好き。子どものことは毎日風呂に入れなけければいけないという強迫観念を持っている人が多いと思うが、育児に仕事が重なり精魂尽き果てている時までそれは徹底しなければいけないものなのだろうか。ぺろみさんの本音に対し、SNSユーザーたちからは
「英国でAuPairしてた時、3歳5歳の子たちをはやく寝かせるためおしりふきで全身拭く日もぼちぼちありました。入らない選択肢も持っておけると気持ちが楽でした。(英国ママと話してると、平日の子どもの夕食バナナだけというパターンも余裕であると聞き、最高だなと思いました)」
「ワンオペ育児、そしてお仕事お疲れ様です!!!本当ですよね!日本人はなんでもこうあるのが当たり前!!!みたいな変な常識ありすぎ 子供育てるだけで大変なのにお風呂は毎日、朝昼晩バランスよく食事を、早寝早起き、適度な運動、子供に絵本を読みましょう、宿題見てあげて…母親は神様か?」
「全然ありですよ。私も『今日はお風呂なし〜』って日もあったし、『今日はざぶーんの日』って本当に湯船にざぶ〜んって日もありました。大きな声じゃ言えないけども。」
など数々の共感の声が寄せられている。
ぺろみさんにお話をうかがってみた。
――お子さんを毎日入浴させなければいけないというプレッシャーは大きかったのでしょうか?
ぺろみ:8年前に長男を出産したときは、育児経験がなくとにかく毎日「こうしなくちゃ」の連続でした。育児書もそれなりに読みましたが当時は今のように具体的な手の抜き方を教えてくれる本はあまりなく、自分で自分を追い詰めてたなあと思います。
――困難な日は入浴しないことで実際にデメリットはあると思いますか?
ぺろみ:いろいろ調べましたが困難な日に入浴を止めることのデメリットをはっきり述べた根拠は見つけられませんでした。そもそも健康な肌の子どもの入浴頻度に関してあまり資料が無く…少なくとも自分や、周りの子どもたちを見ていても、ママやパパがきつい時に入浴しないことで直接のデメリットはないように思いました。
――ご投稿に対しさまざまな意見や体験談が寄せられました。これまでの反響へのご感想をお聞かせください。
ぺろみ:驚いたことに私のツイートに寄せてくださったご意見はほとんど賛成意見でして、嬉しかったです!「毎日お風呂に入れてあげないなんてサイテー」と言われたのは少し前でしたので、少しずつ世の中も変わってきているのかもしれません。
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育児は臨機応変。完璧を求めるあまり自分を追い詰めるより、具体的なデメリットがないことであればほどよく手を抜きながら臨むのがいいだろう。
なお今回の話題を提供してくれたぺろみさんは、難病児のお子さんの育児について綴ったブログ「難病の子と暮らす日々」を運営。貴重な体験と母親としての思いが詰まった見ごたえのある内容なので、ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。
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【ぺろみさん関連情報】
▽Twitterアカウント
https://twitter.com/peromidoggy
▽ブログ「難病の子と暮らす日々」
https://peromipfeiffer.com/