今年もゴールデンウィーク到来! この時期特有の天気に注意すべきポイントは?

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今年もゴールデンウィークがやってきます。コロナ禍ではありますが、万全の感染予防対策を心がけながら、今年はレジャーも楽しみたいという方も多いかもしれません。ゴールデンウィークの天気と気温の傾向や注意点についてお伝えします。

青空に泳ぐこいのぼり見られるかな


2022年のゴールデンウィークは?

「ゴールデンウィーク」は、毎年4月末から5月初めにかけての休日が多い期間のことを指します。2022年は、4月29日(昭和の日)から5月8日(日)の期間になるでしょう。5月3日(憲法記念日)、4日(みどりの日)、5日(こどもの日)は3連休ですが、5月2日(月)と5月6日(金)は平日のため、カレンダー通りなら、3連休+3連休+2連休と、いわゆる飛び石連休になってしまいますが、中には平日もお休みを取って、10連休と超大型連休の方もいらっしゃるかもしれません。


ところで、なぜゴールデンウィークというの??

ゴールデンウィークのような祝祭日が連続する大型連休は、海外ではあまり一般的ではありません。つまり、ゴールデンウィークは「英語」ではありますが、英語圏に元々存在する言葉ではなく、日本で誕生した「和製英語」なのです。
ではなぜ、この大型連休のことを「ゴールデンウィーク」と呼ぶようになったのでしょうか。

・ゴールデンウィークに公開した映画がたまたま大ヒットした
・ゴールデンウィークのラジオ視聴率が好調だった

などの説がありますが、どれも定かではないようです。


例年のゴールデンウィークの天気の注意点は?

ゴールデンウィークは、出かける機会が多くなるため、やはり気になるのが天気。しかし、晴れる日ばかりではありません。注意しなければいけない天気もあります。


GWの注意点「急な雨、落雷、天気急変、雪や吹雪」

この時期には上空に一時的に寒気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になることがあります。晴れていても天気が急変して急な雨が降ったり、落雷や突風などの被害をもたらすことも。

2012年のゴールデンウィーク最終日(5月6日)には関東北部から東北南部にかけて竜巻が発生。人的被害や住宅や家屋の倒壊など、大きな被害をもたらしました。また2021年のゴールデンウィーク後半には、上空に寒気が流れ込んだ影響で、季節外れのふぶきに見舞われ、北アルプスや群馬県の谷川岳などで山岳遭難が相次ぎました。

ゴールデンウィーク中に登山を予定されている方は、事前に気象情報をしっかり確認して、無理のない登山計画を立てるようにしてください。


GWの注意点「花粉や黄砂、PM2.5など空気中の浮遊物」

また空気中には、様々な浮遊物も。2月から飛び始めている花粉は、九州から関東を中心にスギ花粉からヒノキ花粉に変わり、ゴールデンウィーク頃にはピークは過ぎていますが、まだわずかに飛ぶ所もありそうです。北海道ではシラカバ花粉が飛ぶ頃になりますので、万全な花粉症対策が必要です。

また、黄砂の飛来にも注意が必要です。黄砂観測日数の平年値は、年間で15.8日。うち、最も多いのは4月で6.2日、次いで、3月(4.4日)、5月(2.7日)と続きます。
黄砂は、中国大陸の乾燥地域であるタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などで砂埃が舞い上がり、偏西風(上空の風)によって日本付近に運ばれ、私たちの生活に影響を及ぼします。黄砂が飛来することによって、目や鼻、喉、肌などに不快な症状が出てくるという方もいるようです。また洗濯物や車が汚れたり、自転車のサドルなどに付着することもあります。黄砂の飛来が予想されている時には、洗濯物や布団は室内に干し、車の洗車なども控えたほうが良いでしょう。

また黄砂とともに、有害な化学物質も運ばれてくることがあります。PM2.5は、直径2.5μm以下の大きさの空気中の浮遊物のことです。主に、工場や自動車、船舶、航空機などから排出されたばい煙や粉じん、硫黄酸化物などの大気汚染の原因となる粒子状の物質で、目には見えないほどの大きさですが、粒子の大きさが非常に小さく、肺の奥深くまで入り込みやすくなります。そのため、ぜんそくや気管支炎などの呼吸器系に影響をもたらすため、注意が必要です。

※1μm…1mmの1000分の1の大きさ

大陸から黄砂が運ばれてきます


GWの注意点「熱中症・紫外線対策も忘れずに」

5月5日は二十四節気の「立夏」。暦では夏に入ります。暦通り、晴れて日差しが降り注ぐと、夏を思わせるような汗ばむくらいの陽気になることもあり、半袖姿でレジャーを楽しむこともあるでしょう。

時には、朝晩と日中との気温の差が大きくなり、北海道などでは朝晩は冷えて、日中は気温がグングン上がると、20℃くらいの気温差になる所もありそうです。旅行先やお出かけ先など、いつもとは異なる気温の変化で体調を崩しやすくなったり、急な気温の上昇で熱中症になることもあるので、注意が必要です。

また5月になると紫外線も強くなってくる時期です。曇りや雨でも、雲の隙間から紫外線が届きます。快晴の時に比べると、曇りの場合はおよそ60%、雨の日はおよそ30%の量になります。油断せずに紫外線対策を行うと良いでしょう。

ゴールデンウィークには急な雨や紫外線対策も兼ねて、さっと取り出して使える晴雨兼用傘を用意しておくと安心ですね。

5月は紫外線が強まってきます

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