ティッシュの置き場問題、狭い書斎もこれで解決! 3Dプリンタで自作したケースとその配置が「神」と話題

門倉 早希 門倉 早希

ティッシュの箱、デスクのどこに置いていますか? 箱が大きくて置き場所に困る。かといって、手を伸ばさないと届かない場所に置くのは不便。デスクの貴重なスペースは確保したいし…。しかし、その問題はもう解決。ツイッターでしぶちょーさん(@sibucho_labo)が画期的な置き場所を投稿しました。

それはずばり「椅子の下」。デスク用の椅子によくついている、高さを調節するレバーのところです。さらにしぶちょーさんは、そこにティッシュを取り付けるケースも作成。ツイッターでは「売れる!」「良いアイデア。椅子の下ってデッドスペースなんだよね」「花粉症ガチ勢なのでこれ真似てみたい」と反響があがりました。確かにこれからの時期、花粉症の人は特に重宝しそう。

「普段は機械メーカーで、機械の開発・設計の仕事をしています。あまり一般的に馴染みがないですが、『工作機械』と呼ばれる産業機械を作っています」といい、モノづくりの第一線にいらっしゃるしぶちょーさんに、ツイートの経緯を聞きました。

神がかり的配置。使い心地は最高

ーー画期的な場所と発明品です。ケースを作った経緯を教えてください。

「昨年、家を建てまして、自分の書斎があるのですが、現在できる限り『快適な書斎』を作ろうと奮闘しています。2.5畳程度の大きさなので非常に狭くて、スペースがとても貴重です。ティッシュ箱をデスクにおくスペースすら惜しい程です(笑)。でも『ティッシュ置かないのは不便だしなぁ…』と色々と悩んだ挙句、ふと椅子の下に空きスペースを発見しました。ここならいけるかも!と思い、実際にケースを自作して試してたところ、思った以上に良く出来た…というのが経緯です」

ーーほかに候補の場所はありましたか?

「椅子の背面や机の下、天井から吊り下げてみる…など色々検討しましたが、如何せん書斎が狭いので、移動するたびに身体とぶつかってしまうんですよね。その点、椅子の下はどんなに動いてもぶつかりようがないので、まさに求めていた配置でした」

ーー灯台下暗しですね。その後、使い心地はいかがですか。

「手前味噌ですが、神がかり的配置です。使い心地は最高ですね。逆に椅子の下にティッシュがないとイライラするレベルです(笑)。会社の椅子にもつけたいんですが、椅子の形が違うと全く使えないので、もっと汎用的にどんな椅子にでも使えるような形状にできないかと考えている最中です」

ーーどれくらい時間がかかったんですか?

「思い付いてからティッシュケースの3Dモデル(コンピュータで作る3Dのデータ)を作成するまでは30分程でした。ただ、3Dプリンタで実際のモノを印刷には12時間程かかりました。長く感じますが、印刷自体はスイッチを押して待つだけなので、仕事に行く前にスイッチを押して、帰ってきたらできている感じです」

 ーーツイッターでどんな声がありましたか?

「マグネットを用いてくっつけている人が多くて、感心しました。わざわざ3Dプリンタでケースを作らなくても、マグネットをシールか何かでティッシュケースと椅子に貼ってしまえば固定できそうですよね。目から鱗でしたね」

◇ ◇

かゆいところに手が届く発明品、商品化の可能性は?と投げかけると、「その予定は特にありません。もっと多くの人が簡単に自作できるように改良を重ねていきたいと思っています。商品というよりは、ものづくりの楽しさを多くの人が知る機会を作っていきたいですね」としぶちょーさん。

ツイッターでも技術系の投稿から、奥さんの要望に応えて作ったという発明品などを発信しているしぶちょーさんは、「専門家でない人にこそ、ものづくりの面白さを知ってもらって、日本のものづくりをもっと盛り上げていけたらと思っています!!」と熱い思いを語ってくれました。今後も画期的なアイテムを期待しております!

「個人的な活動として、【しぶちょー技術研究所】という技術ブログを運営しています。そこでは、ものづくり技術の解説や仕事での体験談、また3Dプリンタを始めとするDIYの記事を書いて、『ものづくりの楽しさを多くの人に知ってもらう』ための発信を行っています。Twitterでも毎日朝と夕方にものづくり関連の情報発信を行っています」というしぶちょーさんのブログ

しぶちょー技術研究所:https://sibucho-laboratory.com/

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