50代男性の約75%が「職場で人の役に立っていると感じられない」 “自己有用感”は年代が上がるごとに低下

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みなさんは自分の仕事が誰かの役に立っている実感を感じたことはありますか。そこで、首都圏に住む30代~50代男女1298人を対象に「職場での評価・家族からの理解」に関する調査を実施したところ、職場・仕事で「自分自身に対する評価や配慮が感じられる」と回答した割合は30代で約40%、50代で約25%と、年齢と共に徐々に低下していることがわかりました。

株式会社エムエスディが2021年12月に実施した調査です。

「職場・仕事で、自分自身に対する評価や配慮が感じられるか」と聞いたところ、「あてはまる」と回答した人の割合は、「30代」(40.8%)、「40代」(33.8%)、「50代」(24.8%)という結果になり、年齢と共に徐々に低下していることにくわえて、50代は4人に3人が職場での自己有用感を感じることが出来ていないことがわかったそうです。

また、「家族・親族の中で、自分自身に対する評価や配慮が感じられるか」と聞いたところ、「あてはまる」と回答した人の割合は、「30代」(36.6%)、「40代」(31.5%)、「50代」(26.7%)という結果になり、職場・仕事での結果と同様に、こちらも年齢と共に徐々に低下していることがわかりました。

さらに、「家族・親族の中で、自分自身のことを理解し、助けてくれる人かいるか」と聞いたところ、「非常にあてはまる」「あてはまる」と回答した割合は、男性では「30代」(47.4%)、「40代」(42.6%)、「50代」(43.1%)という結果になりました。一方で、女性では「30代」(66.5%)、「40代」(55.2%)、「50代」(58.3%)となり、男性は全世代において女性より低い数値となり、特に30代では19.1%もの差が見られたそうです。

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調査を行った同社は、「50代男性の多くが職場でも家庭でも『居場所』を失っているという事実は、社会全体の損失とも言えるでしょう。多くの企業では、社会的な『無駄』として受け皿を作る財力も無く、それを許容できるような寛容的な世論も無いのが、昨今の日本社会の現実です」と説明する一方で、「彼ら本来の活力を今後どのように活かして行くのか、社会全体で考えなければいけない転換期にさしかかっているのではないかと思います」とも述べています。

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