オランダのトイレの性別表記の難解さがSNS上で大きな注目を集めている。きっかけになったのはオランダ在住のYoshi Koikeさん(@yoshi_kotch)による「まじで、こういうトイレやめてほしい。。どっちが男か迷いに迷って、店員に聞いた」という投稿。
投稿に添付された画像にはそれぞれ「H」「D」と書かれた二つの黒いドア。日本のトイレのようにイラストがあるわけでもなく、オランダ語がわからなければどちらに入ればいいのかまったくのノーヒントだ。Yoshiさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「オランダに移りたての頃、勤め先の日本人の先輩にまず教えてくれたのが、「『Dame』は『ダメ』と覚えなさい」でしたw」
「ドイツでこのタイプのドアの前でかたまってたら親切な方が教えてくれたのですが、ドイツ語で聞き取れず、その方が男性だったので違う方に入りました。笑わかりにくいですよね😂」
「左が男性(herren)、右が女性(damen)ですな。🤔昔、おトイレが緊急事態で"men"と言う文字で女子トイレに突撃してしまった思い出が。🤣」
など数々のコメントが寄せられている。
Yoshiさんにお話をうかがってみた。
ーーこれはどのような場所で撮影されたものでしょうか?オランダでは他にもこのような分かりにくい表記があるのでしょうか?
Yoshi:オランダ国内のレストランにあったトイレです。ここまで分かりにくい表記はそれほどありませんが、オランダは国民の8割以上が英語を喋れるにも関わらず表記はオランダ語のみの場合も多く、今回もオランダ語でかつアルファベット一文字のみとのことでとても分かりにくい表記となっていました。
ーーほとんどの日本人がオランダ語に馴染みないので大変ですね…。ちなみにどちらが男性用、女性用だったのでしょうか?
Yoshi:Hが男性用、Dが女性用です。オランダ語で「男性=Heren」、「女性=Dames」なのでその頭文字です。英語でいう「ladies and gentleman(紳士淑女の皆さま)」のような意味で、「dames en heren」と言ったりします。
ーーこれまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください。
Yoshi:世界中の方から「これは分からない」「間違える」など多く、共感の反応をいただいています。ドイツやフランスでも同様の表記があり、二択で間違って違う性別の方に入ってしまったという方もいました。
◇ ◇
読者のみなさんもオランダに行かれる際にはぜひ参考にしていただきたい。
なお今回の話題を提供してくれたYoshiさんは、日本の本に触れることが難しい海外で日本人の子供たちに読書の機会を作りたいという思いから昨年12月、オランダに日本語図書館 「Kotch Library」を設立。
オンラインで本を選んでレンタルできる便利この上ないシステムなので、ご興味のある方はぜひホームページをチェックしていただきたい。
Yoshi Koikeさん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/yoshi_kotch
Kotch Library公式ホームページ:https://kotchlibrary.com