「渋谷センター街でTinderとNetflixが喧嘩してる」。そんな投稿がTwitterで話題になっています。投稿したのは渋谷区議の橋本ゆき(@yuki_12hsm)さん。センター街に掲げられたTinderの広告には「Netflixさん、顔を見ずにお見合い?そんなことよりTinderやったほうが良くないですか?」とNetflixの新しい婚活リアリティ番組「ラブ・イズ・ブラインド JAPAN」をこき下ろし、対するNetflixの看板は「Tinderさん、顔を見ないで始まる恋がどれだけ素敵かたっぷり教えてあげますよ。」と不敵に煽り返しています。険悪なようで、赤い色合いや字体をそろえた広告はむしろ綿密に打ち合わせた感が…。なんなんですか?マッチングアプリ大手Tinderと動画配信大手Netflixに聞きました。
TinderとNetflixのコラボキャンペーンでした
TinderとNetflix、両社の問い合わせ窓口からメールを送ったところ、プレスリリースが届きました。プレスリリースには「出会いの固定観念を打破する両社のコラボキャンペーンがスタート!2月16日から特別企画を続々展開!」とあります。ですよねえ。
今回はNetflixの婚活リアリティ番組「ラブ・イズ・ブラインド JAPAN」のPRが大きな狙いのようです。
「ラブ・イズ・ブラインド 」は、お互いの姿・顔を見ることなく、プロポーズを承諾してから初めて対面します。婚約後、1ヶ月間の「バカンス」「同棲」を経て、その末には「結婚式」が待っています。カップルたちは「ブラインドで」心に決めた婚約者との結婚に踏み切れるのか?それとも現実を前に破局してしまうのか?声だけで運命の相手を見極めようとする独身男女の恋模様を追ったリアリティ番組です。
米国発の番組で、2021年エミー賞にもリアリティ部門ほか2部門にノミネートされました。ブラジル版も配信中で米国版シーズン2の配信も決定していますが、日本での知名度はまだまだ。
渋谷には「Netflixさん、チャレンジ精神は買いますが、顔を見ないでプロポーズなんてできますか?」というTinderの広告と、「Tinderさん、顔を見ないでプロポーズできるかって?疑うんなら、見てごらんなさい。」というNetflixの看板が並び立っています。
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広告をTwitterに投稿した渋谷区議の橋本ゆきさんは、両社の広告キャンペーンについて「私はTinderの方は利用したことがないので的外れな感想かもしれませんが」と前置きしつつ、「まるでSNS上の議論のような広告にユーモアを感じました」とコメントしました。渋谷センター街でキャンペーンが展開されたことについては、「コロナ禍とはいえ、今も多くの方が訪れ、出会いの生まれる場所である渋谷ならではの広告だと思いました」と話しました。
橋本さんの投稿に対し、「企業同士のプロレス広告結構好き」「両社の広告担当の綿密な打ち合わせによる賜物ですな」と好意的なリプライが寄せられました。果たして声だけで心を通わせるリアリティ番組はヒットするんでしょうか?広告効果はいかに。