コロナの激変の中過ごした影響?…学生の9割超、就職活動で「企業の安定性を重視する」と回答

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2023年卒の学生は就職活動を意識し始める前から、コロナ禍で「生活様式」が一変するような大きな「変化」を経験してきました。大きな変化の中で、「休業」や「賞与支給ゼロ」など、生活が打撃を受けるニュースや、「早期希望退職者」を募るニュースを目にする機会も多くあったと言えます。

2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に就職活動について聞いたところ、約9割の学生が「企業の安定性を重視する」と回答しました。また、「安定性が高そうだと思う企業の特徴」として、約6割の学生が「社員の定着率が高い」ことをあげたといいます。

「株式会社学情」が、同社の運営する就職情報サイト「あさがくナビ2023」来訪者を対象に2021年12月にインターネットアンケートを実施。462人から有効回答を得ました。

調査によると就職活動において「企業の安定性」を「重視する」と回答した学生が66.2%に上りました。「どちらかと言えば重視する」の26.8%と合わせると、「重視する」と回答した学生は9割を超えたといいます。

具体的なコメントとしては「長く働きたいので、安定性を重視している」「経営基盤が安定していれば、将来への投資もしやすく新規事業なども生まれやすいと思う」「不安定な環境だと、新型コロナウイルスの感染拡大などの非常事態の際に、倒産やリストラのリスクが高くなると思う」といった声があったそうです。

一方で「環境の変化が目まぐるしく、大企業でも安定していると言える企業は少ないと思う」「安定性はもちろん大事だと思うものの、変化が激しい時代なので、終身雇用を前提にするのはリスクだと思う」「転職を前提にはしていないが、どこに行っても通用するスキルを身に付けることが必要だと思う」などの指摘もあったといいます。

調査した同社は「2023年卒の学生は、就職活動を意識し始める前から、コロナ禍で「生活様式」が一変するような、大きな「変化」を経験してきました。『(企業の)安定性』は重視するものの、自身の生活の『安定』のためには企業にキャリアを委ねるのではなく、自分自身のスキルや能力を高める必要があると考えている」と説明しています。

続いて「安定性」が高そうだと思う企業の特徴を聞いたところ、「社員の定着率が高い」が61.7%で最多となりました。次いで「福利厚生が充実している」が61.0%、「収益の柱が複数ある」が56.1%と続きました。

一方で「大手企業である」という回答は39.0%でした。「早期希望退職者の募集があるなど、大手企業でも安定とは言えないと思う」といった声もあがっていたといい、同社は「『大手企業は安定している』というイメージが、学生の中で変化しつつあると推察されます」と述べています。

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