親に反対された結婚…今も離婚せず続いていますか? 離婚しても半数以上が「結婚して良かった」と回答

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結婚はふたりの意志で成立するものですが、親からの同意を得てから進める人が多いのではないでしょうか?ただ、中には相手との結婚を親に反対されている人もいますよね。結婚に反対された相手と結婚した男女185人に聞いた調査によると、82.2%が結婚を反対された相手と現在も婚姻継続中と回答。また現在の心境を聞くと、婚姻継続中の人は67.1%、離婚した人も56.3%が「結婚して良かった」と答えていたそうです。

株式会社ネクストレベルが運営するデート情報サイト「縁結び大学」が2021年10月に行った調査で、このほど結果を公表しました。

まず結婚を反対された相手と現在も婚姻中かどうかを聞いたところ、17.3%がすでに離婚していました。しかし、調査した同社によると、この割合は厚生労働省が発表している「2019年度人口動態統計の概況」から計算された離婚数/婚姻数(※)の割合34.8%と比較すると、半分以下になっているそう。同社は「親に反対されながらも押し通して結婚したカップルですから、かなり強い意志をもって結婚を決めたと思われます。それがこの割合の違いに表れているのかも知れません」とも述べています。

※離婚数20万8496組/婚姻数59万9007組

なお、親に反対された人と結婚したときの年齢は、平均26.2歳で、これは「2019年度人口動態統計の概況」で紹介されていた2019年度の平均初婚年齢(男性31.2歳、女性29.6歳)と比較すると若くなっています。調査した同社は「比較的若い人のほうが親に反対されながらも結婚する傾向にあるといえそうです」としています。

なお、結婚を反対した親は「母親」が51.9%ともっとも多く、「父母共に反対」された人は32.4%でした。また、反対した理由については「相手の収入が十分でない」(22.7%)、「態度や性格が気に入らない」(22.2%)といった結果に。また、設問項目になかった「その他」が24.9%と多くなっていたのも特徴で、詳細な理由を尋ねると「宗教が違う」「相手に子どもがいる」「相手に定職がない」といった回答があったそうです。

親に結婚を反対されて…取った行動1位は「親の説得」

親に結婚を反対された際に取った行動について聞いたところ、1位は「説得を試みた」(47.0%)でした。また「相手に会ってもらった」人も38.4%いました。「反対理由を解消するために努力」した人も26.5%いて、それぞれ親に納得してもらおうとなんらかの努力をしていることが分かりました。一方で、「時間をかけて待った」(13.0%)、「親との縁を切った」(11.4%)という人もいます。

また、結婚する際の親との関係について聞くと、結婚するときには親に結婚を「許してもらっていた」という人が70.3%と多数を占めました。

なお、「許されていないが結婚を強行した」という人に、その後の親との関係を聞くと、57.1%は「結婚後に親に許してもらえた」という結果になりました。また「許されていないが連絡はある」は28.6%でした。一方で「現在も許してくれず音信不通」と答えた人も14.3%いたそうです。

結婚する際には親に反対されたままだった人が、結婚後に許してもらうためにどのような行動を取ったのかについても質問すると、「相手の良さを伝えた」人が51.6%と最多に。「相手と話をする機会を設けた」(47.4%)、「自分が幸せであることを伝えた」(33.7%)といった回答もありました。

現在も婚姻中の人のうち、67.1%が親が反対した相手と「結婚して良かった」

「親が反対した人と結婚して良かったかどうか」を婚姻継続中の人と離婚した人に分けて聞いてみると、婚姻継続中の人で67.1%、離婚した人で56.3%が「結婚して良かった」と回答しました。

離婚しても半数以上は「親が反対した人との結婚を後悔していない」と回答していることについて、調査した同社は「結果的に離婚することになったものの、自分の決断を後悔していないと思っている人も多数いるようです」と述べています。

なお、「親が反対した理由で結婚を後悔」したのは、婚姻継続中の人が17.1%で、離婚した人が25%です。離婚した人のほうが7.9ポイント高くなっています。

また「親が反対した人と結婚して良かった」と思っている人に限り、良かったと思う理由を聞いてみたところ、「今の生活が幸せだから」(36.9%)が1位に。続いて「選んだ相手で間違いなかった」(25.4%)、「子どもに出会えたから」(16.4%)といった回答が続きました。具体的な理由としては、以下のような内容がありました。

   ◇   ◇

▽授かり婚だったので親が想像していた結婚の形とは違いましたが、本当に好きだと思える結婚相手と若くして出会えて良かったと思っています。自分の意思を、熱意を持って両親にしっかり伝えて良かったです。(大阪府/33歳女性)
▽妻は自分の親が反対した理由をしっかりと受け止めてくれ、嫌な顔ひとつせずにどのように説明すれば納得してくれるかを真剣に考えてくれました。そんな人と結婚できて良かったなと思います。(宮崎県/45歳男性)
▽結婚するのは親ではなく自分なので、自分が納得する相手と結婚して良かった。(埼玉県/27歳男性)
▽親が賛成してくれた相手と結婚できるのが一番だとは思いますが、親が私の生活を一生保証してくれるわけでもないので、自分が決めた相手と一生いるほうが大事だなと思いました。(熊本県/39歳女性)
▽社会的に問題のある人なら反対する気持ちも分かるが、結局一緒に暮らしていくのは自分なので、親が口を出すことではないと思う。(東京都/25歳女性)

   ◇   ◇

その一方で、親が反対した理由で結婚を後悔していると回答した人に、今の気持ちを聞いてみたところ、以下のような回答がありました。

▽離婚するときに、親に「ほら言ったでしょ」と言われました。結婚するまでは経済的な問題を理解できていませんでした。結果的に夫は仕事が続かず、耐えられなくなりました。(兵庫県/45歳女性)
▽親とうまくいかなくなることは、いろんな意味で気持ちに負担がかかるということを経験した。(滋賀県/38歳男性)
▽人生経験が豊かで自分をよく知る母が反対する相手はやはり問題があり、それが日増しにあらわになっていき、自分を苦しめるということがよく分かりました。「わがままな人と結婚したら苦労するだけ」と反対した母の言葉が正解だったと後悔しています。(東京都/46歳女性)
▽相手が仕事を辞め、家事・育児・仕事などを全てひとりでやっていたが、反対された相手だから親に弱音を吐けないと思い抱え込んでしまった。(石川県/34歳女性)
▽結婚後に、夫が思っていた性格とは違うことが分かった。そのため、親に反対されてまで結婚したのに夫婦仲がうまくいかず、親に相談もできず孤独になってしまった。(佐賀県/27歳女性)

   ◇   ◇

同社は「親が反対した不安要素が的中し、実際の結婚生活がしんどくなってしまった人もいるようです。また親の反対を押し切って結婚した人は、結婚生活に支障が出てもそのことを親に打ち明けることができず、孤独になりがちなようです」と解説しています。

自分の子どもが同じ境遇の相手と結婚したい場合、「許す」は33.8%

最後に、現在子どもがいる人に「自分の子どもが大人になり、自分の配偶者と同じような境遇の人と結婚したいと言ったら、あなたは結婚を許しますか?」と聞いてみたところ、「同じ境遇の相手との結婚を許す」と答えた人は33.8%と、約3人に1人という回答に留まりました。

もっとも多かったのは「許したいと思うが分からない」(42.1%)で、「許さない」も10.3%いたそうです。同社は「親に反対されて結婚した過去を持っている人でも、子どもに苦労させたくないという気持ちから、子どもの結婚相手については慎重に判断することがあることが分かります。これこそが、親が子どもを思う「親心」というものなのかもしれませんね」と述べています。

調査結果について、同社は「結婚はふたりの意志によってのみ成立しますが、自分のことをよく知っている親が反対する理由には、豊かな人生経験からのアドバイスも含まれています。親の意見に一度は耳を傾け、自身の思いに曇りがないと思えるなら、信じる道を貫くことも1つの選択です」と説明。「たとえ親に反対されても、『今が幸せだから、あのときこの人と結婚して良かった』と思える夫婦になれれば、それはきっと親孝行に繋がることもあるかもしれません。結婚は長い人生の中でももっとも大きなライフイベントの1つです。後悔のない選択をしてくださいね」と述べています。

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【調査概要】
アンケート母数:計185名
実施日または時期:2021年10月1日~2021年10月15日
調査実施主体:縁結び大学(https://jsbs2012.jp/date/)
調査会社:株式会社ネクストレベル

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