2003年に惜しまれつつ閉演した兵庫県西宮市の阪神パーク。動物園、プール、スケートリンクなどが一体となった遊園地で、地域住民にとっては憩いの空間だったが、戦前は鳴尾浜公園の海側にせり出す形で立地していたことはご存知だろうか。
今、SNS上で大きな注目を集めているのはROKOさん(@furukiyoki_may2)が
「戦前、甲子園浜にあった初代阪神パークの遺構が 干潮時に現れる現象…最高のロマン!」
と紹介する"初代阪神パーク"の姿。
甲子園球場から甲子園筋を南へ、突き当たった海岸が甲子園浜。甲子園球場近く、今のららぽーと甲子園の場所にあった阪神パークは戦後にできた2代目。初代は浜甲子園阪神パークとして、この海岸沿いにあったのだ。1929年に開業したが、戦争の拡大に伴い1943年に海軍に接収されたという。
引き潮になると、まるで古代の遺跡のような人工の構造物が姿を見せる。建物の基礎らしきものも。半世紀以上前、ここが大勢の若者や家族連れでにぎわっていたと思うとなんだが不思議な気分だ。ROKOさんにお話を聞いた。
ーーこの場所を訪れた経緯は?
ROKO:阪神パークは幼い頃の思い出がたくさんある場所でした。Xでもその思い出をたまに投稿していたのですが、歴史も調べているうちに 戦前の初代阪神パークが甲子園浜にあり、その遺構が干潮時に現れることを知りとても興味をもちました。
ーーこの光景をご覧になって。
ROKO:まず潮見表で干潮時刻を調べてから行ったのですが、潮の引いている状態を見たのが初めてで、明らかにいつもの甲子園浜とは違うなと思いました。いつもは海の底にある多くの岩と共に、遺構と思われるコンクリートの構造物も次々と確認でき、ちょっとした感動を覚えました。今は静かな甲子園浜ですが、昭和初期は賑わいを見せていた場所なんだな…と思いをはせながらしばらく眺めていました。
ーーご投稿に対し大きな反響がありました。
ROKO:私の投稿で初めて知った方や、興味を持った方がいたとしたら、とても嬉しく思います。ぜひ見にきていただきたいですね。ただ、くれぐれも干潮時刻を調べるのを忘れずに…。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「二代目もなくなって久しいですね。」
「30年程前は柱っぽい遺構も残っていて、テトラポッドと一緒くたに遊んだことを思い出させてもらいました。」
「ざっくり遺跡感がありますね 」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。ご興味ある方はぜひROKOさんのお話を参考に、安全に配慮して訪れていただきたい。
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