「猫が顔を出すアレが欲しい」妻の願いを叶えた夫のDIYがなんか違う 「さらし首…」「ギロチン台w」

はやかわ かな はやかわ かな

妻「このテーブルほしい」 僕「わかったまかせろ」

夫婦のこんなやりとりと共に、3枚の写真をツイッターに投稿した鞭匠 初代 桃太郎さん(@momowhips)。猫がぴょこんと顔を出す穴がある、今話題のダイニングテーブルの商品写真と、それをDIYするためのプロ仕様の工具の写真。そして、待望の完成画像では猫もちゃっかり顔を出し、DIYは大成功!…のはずが、どうもイメージと違うような…。

「なんか違うけど可愛い!!」「あかんwwwwwこれはアカンwwwww」と、違和感満載の完成写真に爆笑のリプライが殺到しました。

「さらし首…」
「ホラーになってるw」
「隙間が見えないと生首に…」 
猫「ちょっと狭ない?」妻「思ってたんと違う」
「ギロチン台w」

そこはかとなく漂うホラー感はさておき、リプ欄には、「イケメン!!妻の要望を即叶えてる!!」と、夫の思いと行動力を絶賛する声も寄せられました。しかし、猫ちゃんの豊かなもふもふのおかげで、穴から顔を出しているというよりも、猫の生首がテーブルに置かれているようにしか見えない…。

鞭匠 初代 桃太郎さんは、レザーやゴムなどを使用した美しい鞭作品などを作るアーティスト。DIYの腕前もセンスもプロ級です。そんなプロの腕前を持つ夫が本格的な工具を使い、妻の希望通りダイニングテーブルをDIY。なのになぜ、「モフモフした生首が置かれたテーブル」みたいになったのか? 

気になる奥様の反応も含めて、鞭匠 初代 桃太郎さんにお話を伺いました。

ーー猫が顔を出せるテーブルは奥様のご希望だったのですね。

「”猫が顔を出すテーブルが欲しいけど、今使っているこのダイニングテーブルに愛着があるからなぁ…”と妻が言うので、”許可さえくれれば、すぐにでも猫が顔を出せる穴を開けるよ”と答えました。そんなに高価なテーブルではありませんが、テーブルの天板は天然木です。妻は1時間ほど悩んでから、”…やって”と」

ーー猫穴から顔を出しているのは?

「5歳になる雑種のメス、ゆべし、です」

ーーゆべしちゃんが顔を出す穴を開ける際、工夫されたポイントは?

「う~~ん…仕事柄、木工も得意ですので、とても簡単でした。道具もひと通り持っていました。工程としては、①穴開け後、②丁寧に紙ヤスリで磨いてバリを取り、③防水のために天然オイル仕上げにしました」

ーー今回使用された工具類は?

「私はマキタマニアなのですが、使用したのはマキタ製の充電式ドリルと、『自在錐』呼ばれる少し珍しいドリルの刃です。正直、この刃で穴を開けるのは少し難しいので、もし同じことをしたい方はくれぐれも気を付けて、何度か練習をされてから実行されるのがいいと思います」

ーー猫穴の完成後、ゆべしちゃんはすぐ写真の状態に?

「ゆべしは作業中も興味を持って見ていました。完成後、テーブルの上から呼んでみたところ、少しのためらいの後、スポッと顔を出してくれました」

ーー「テーブル下の猫のお立ち台部分がどうなってるのか知りたい」という声もありましたね。

「もともとダイニングテーブルの下には猫用のスツールが置いてあるんです。ただ、爪研ぎでボロボロになっているため、写真はご勘弁を…」

ーー普段のゆべしちゃんはどんな猫ちゃんですか?

「普段は…そうですね、基本的には大人しいと思います。甘えたくなると大声で吠えます。好きな事は…僕の上で寝ることと、僕の腕を噛むことです」

ーーそんなツンデレ女子、ゆべしちゃんとの出会いは?

「仕事仲間の先輩のご実家が牧場を営んでいて、こんな猫が生まれたと画像を見せられ、ひと目惚れして片道4時間の道のりを運転してお迎えに行きました。当時は長毛種だとはまったく思っていませんでした」

ーーもふもふのおかげで生首状態になってしまいましたね(笑)。

「結構余裕あるサイズで穴を開けたんですけどね…」

ーーその後もゆべしちゃんは猫穴から顔を?

「食事時にかまって欲しくなるとたまに顔を出しています」

ーーところで、完成した猫穴をご覧になった際の奥様の反応は?

「妻『なんか違う…』僕『…うん…』って感じでした」

 ◇ ◇

丸型のフタがついたイメージ元の商品と異なり、ゆべしちゃんに顔を出してほしくない時は、猫穴部分に愛用中のコーヒーサーバーの底がピタリとフィットするという、「世界で唯一の猫穴テーブル」。

「大抵ネコちゃんは”どうしてソコから頭を出さないといけないの?”って無視するのに…」というリプライもあったように、思い通りにならないのが、猫。

豊かなもふもふのせいで「なんか違う」ことになったものの、希望通り顔を出してくれるゆべしちゃんの好奇心と、得意を生かして奥様の願いを叶えたご主人の姿勢は、間違いなく優勝です。

■鞭匠 初代 桃太郎さんの公式サイト

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