「2時間かけて作ったドアが突破された」猫は液体…「忍法すり抜けの術⁈」「テレポートしたんか?」

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

「スペースで作業応援してもらいながら2時間かけて作ったドアが突破された瞬間の写真です」と、自室の写真をツイッターに投稿したおみゆさん(@omiyucp)。そこに写っていたのは、制作時間2時間のワイヤー製ペットゲート……を涼しい顔で通過する猫ちゃん!

しかも1枚目に投稿された写真の猫ちゃんは、映画『ターミネーター』に登場する液体金属製のターミネーター、T-1000ばりに柵をすり抜けているようにしか見えない!!

おかげで、「忍法すり抜けの術⁈」「Cats are made of water.」と、国内外から大喜利みたいなリプライが殺到しました。

「猫は液体なので、想定外の隙間を通過できる…」
「テレポートしたんか?」
「引田ニャンコー」
「ターミネーターのT-1000のような格子のすり抜け方ですね」
「スカイネットによって未来から送られて来た可能性」
「猫ほそいなー」
「内臓ってどうなってるんだろ?」
「猫さんの限界幅が知りたくなる」

投稿者のおみゆさんと同様、愛猫の脱走&いたずら防止の対策に頭を悩ませる猫飼いさんは多く、リプ欄には、「うちではこんな対策をしてます!」という、実践写真も多数寄せられていました。

今回、映画『ターミネーター』のワンシーンみたいにも見える見事なゲート突破を決めた猫はおみゆさんの愛猫、ミュージーちゃん。オッドアイと白い毛並みが美しい、トルコ原産の「ターキッシュアンゴラ」という種類の、1歳半の女の子です。

ミュージーちゃんは、「爪を立てたり怒ったところを見たことがない」という「穏やかで賢く甘ったれな性格」の猫ちゃん。その一方で、「飼い主さんに何がなんでも構って欲しいニャ!」「いつでもそばにいたいニャ!」という強い意志の持ち主。これまでにもおみゆさんを悩ませる、さまざまな所業を繰り返しているそうです。

果たして、ペットゲートを巡る「すり抜け美猫 VS 飼い主さん」の戦いの結末はどうなったのか、飼い主のおみゆさんにお話をうかがいました。

 ◇ ◇

ーー今回のゲートは2時間かけて作成されたとか。1枚目の写真は柵をターミネーターばりにすり抜けてるみたいですし、2枚目以降も猫がこんなわずかな隙間を通過できることに改めて驚きます。

「重いパーツを大量に購入して自室に運び込んで、素人ながら2時間近くかけて一生懸命組み上げたものが、たった3分で突破された瞬間、もう膝から崩れ落ちて、無力感とシュールな状況に笑っちゃいました…。

と同時に、あまりのことに理解が追いつかず、え⁈え⁈ どうやって抜けた⁈⁈ この隙間、頭の大きさより小さいけど⁈ と、固まってる猫に聞きましたが、まあ無視されました(笑)。で、急いで携帯電話で今回の現場写真を撮った感じですね…。写真の後、すぐぬるりと柵を抜け出したので、もう諦めてワイヤードアは片付けました…」

ーー現在は?

「撤去したので、粗大ゴミですね…。ひとまず、別エリアのゲート補強パーツとして組み直そうとしています。猫は今、従来通りリビングにフリーで移動させています」

ーー今回なぜペットゲートを作成されたのですか?

「猫専用の部屋があるのですが、その部屋の木製ドアを閉めると外が見えず、かなりの勢いで騒ぐので、飼い主の様子が見えるようにと、100円ショップのワイヤーネットを組み上げてドアを作ったところ、設置後3分ほどで突破されました。

ミュージーは、爪を立てたり怒ったところを見たことがない、穏やかで賢く甘ったれな性格の猫なのですが、出勤を阻止しようとして、わざと靴におしっこをしたりします…。飼う時は一緒に寝る夢もありましたが、13万円もする羽毛布団におしっこされてしまい……諦めました」

ーーそ、それは…。

「目を離すとすかさずビニールを食べたり、粗相をするので、夜に人間が眠る間と、出勤中だけは猫部屋に入ってもらっています。とはいえ、必ず朝4時に運動会をするので起きて付き合います…」

ーーミュージーちゃんの「出ると決めたら絶対に諦めない執念すごい」とツイートされていましたね。

「絶対に諦めないのレベルが、鳴いて出せと訴えてもドアを開けずにいたら、1時間鳴き続けて、さらにドアにすごい勢いで体を叩きつけたりと、人間側があきらめるまでアピールをやめないところですね。

今回、普段はなかった部分に柵が出来たことで顔色が変わったというか。猫の鼻の頭が取れるのでは?という勢いで顔を押し付けてワイヤードアを動かそうとして、それでもダメだと悟ったら、あのわずかな隙間に入り込んで脱出してきたと言う…。今はもう諦めて、人間がいる時に限り、ドアを開放してリビングを好きに移動させています…」

ーーお疲れさまです…。リプ欄には同じ経験を持つ猫飼いさんたちからのアドバイスや実例写真も寄せられていました。

「いろんな猫飼いの先輩方に今回のことを聞いてもらって、獣医さん、トリマーさん、ブリーダーさんを職にしている友人たちにも相談しているのですが…。おみゆは最大限よくやっている!と声をかけてもらえているので、安心して人間の都合も優先して、猫との共存をがんばってます(笑)」

ーー今後の対策は?

「すり抜けられてしまった壁側にも突っ張り棒を立てて隙間を埋め、さらにパーツの組み方を見直して、ドアを観音開き型にすることで、扉を押す力を逃す作りで再チャレンジしてみようと思います!」

ーー絶対に諦めないミュージーちゃんに対しては今は?

「最大限の環境を用意するから、少しは我慢を覚えてほしいな…という気持ちです(笑)」

 ◇ ◇

何としてもいつも飼い主さんのそばにいて構ってもらいたい猫 VS 最低限のルールを守ってほしい飼い主さんとの戦い。現在のところ、甘えん坊の猫ちゃんの勝利ですが、おゆみさんは「ちなみにまだ諦めてません」とツイートされています。

絶対に諦めない同士の戦い。お互いにとって心地良い妥協点が見つけられるよう、これからも見守りたいですね。

ミュージーちゃんの写真や動画満載のおゆみさんのインスタアカウント「musiyworld」

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