オノマトペってご存知ですか?昭和に義務教育を受けた人間は擬音語・擬態語・擬声語といった方が分かりやすい言葉です。
ラトビア人のアルトゥルさん(@ArturGalata)が「日本のオノマトペはマジ大変だぞ」とツイートされていました。例えば雨が「ざあざあ」とか、雪なら「しんしん」といったオノマトペ。「どんぶらこ」という言葉も、日本人なら誰でも知っているけど、桃太郎を話すときにしか使わない(笑)。花が枯れるときも、桜が散る、菊が舞う、椿が落ちる―と表現は様々です。当り前すぎて考えたこともなかった日本語のバリエーションの多さを認識すると同時に、その美しさに気付かされました。
そんな雨を、浮世絵では線で書きます。これは海外の油絵にはない表現方法だったとか。浮世絵って平面的で、そこに雨を黒い線で表現するというのは、すごく斬新だそうです。日本では雨を線で描くというのは、漫画でも見るし、普通のこと。そういった、ふだんは気付かない日本文化のいいところって、実はたくさんあると思います。
ハイヒールのデビュー直後、相方のモモコはやんちゃキャラクター。その会話の中で「スッポンかます」というワードがありました。意味を聞くと、約束を破ったり、時間に来なかったりすること。つまり「すっぽかす」のことかと思って伝えると、モモコは「『スッポンかます』の語源は『すっぽかす』なんだ!」と感心しておりました(笑)。新しい擬態語、擬声語に「じわる」という言葉があるように、日本語ってどんどん変化しています。
LINEのスタンプも進化がスゴい。「ま!」というスタンプを、私は「まぁ!」という驚きを示す意味で使っていましたが、実は「まじで!」という意味でした。若い子がこれは「おじさん・おばさんのLINEだな」と感じるのは、間違ったスタンプを送ってきたときだそうです。もうスタンプを送るときも気を遣う。年を重ねると、勉強することもどんどん増えるものなのですね。
そう言えば英語の筆記体が書けるのも昭和の義務教育まで。若いスタッフに聞いたら「ちょっとだけ書けます」とのこと。サインするために自分の名前だけ練習したんだそう。私の20代のマネジャーも筆記体で書いてくる人は「イキッてるな」と感じるとか。私は誕生日カードには「Happy Birthday」と筆記体で書いていましたが、もうやめようと思っています。昭和が又遠くになりました(笑)。