ワクチンの副反応は?
例えば海外では、アストラゼネカ社製のワクチン、ジョンソン&ジョンソン社製のワクチンで、血栓が生じる副反応が指摘されています。日本ではまだ承認・使用されていませんが、検証の結果を精査し、それによっては、接種対象年齢を考えるなどの、対応が求められると思います。
もちろん、実際に重篤な副反応で亡くなった方・苦しむ方とご家族にとっては、取り返しのつかないことであり、甚大な苦しみです。最大限公的な救済をするとともに、社会が理解を深めていくことも、とても大切です。
ただ、そのことと、社会全体におけるワクチンの効用を否定することは、分けて考える必要があります。一般的に、ワクチンを接種することで、一定程度、個人の感染を予防する・重症化を防ぐことができ、公衆衛生の観点からは、ワクチン接種により地域や国で多くの人が免疫を得ることで、感染拡大を抑えることができます。
ワクチンを接種しなかったことで、「接種していたならば失われなかった命」が失われ、「接種していたならば救えたはずの重症化や後遺症」が生じます。
もちろん、ワクチンを接種するかは、個人の選択・自由に委ねられることでありますが、正確なエビデンスに基づいて判断をする、ということが大切だと思います。