コロナの影響で激増…インフルエンザワクチンの接種 第2波が来たときは様々な情報を踏まえて行動を

ドクター備忘録

谷光 利昭 谷光 利昭
インフルエンザワクチンの摂取が非常に多くなっています(geargodz/stock.adobe.com)
インフルエンザワクチンの摂取が非常に多くなっています(geargodz/stock.adobe.com)

 インフルエンザワクチンの接種が例年に比べると非常に多く、10月初旬で予約ができないケースもあります。コロナの影響はすさまじいです。一方では自粛、一方では外出を推奨するキャンペーンを国がサポートする状況で、正しい方向を考え、我々は慎重に行動しなければならないと思います。

 今日も東京で何人の感染者―などのコロナ報道が続いていますが以前から、お伝えしている通り感染ではなく正しくは陽性です。不安を煽ってしまう報道はできるだけ避けて頂きたいものです。

 新型コロナの重症患者数、死亡者数は、インフルエンザや熱中症、感染性胃腸炎、自殺などと比較すると圧倒的に少ないという事実があります。新型コロナを軽視しているわけではなく、様々な情報を踏まえて冷静に判断し、行動することが大切だということです。

 一方で外国では死者数が増え続け、ロックダウンをしている都市もあります。日本では死者数、重症者数が他国と比較して圧倒的に少なく、その本当の原因は現在も不明です。国策がこの事実に寄与していないのは明白ですが…。ですから第2波が来たときは個人がよく考え、個々の対策をとらないといけないと思います。

 現在、私の医院では感冒症状の患者さんは院内ではなく院外で診察をさせて頂いております。これから寒い季節になると感冒の患者さんの診察をどうすべきかは、私も含めたすべての医院において差し迫った大きな課題となっています。

 多くの医院では、プレハブ、テントなどを別に作製し、その中で診察するというのはまず不可能でしょう。国は補助を出すと言っていますが、もう少し現実的な政策を考えなければなりません。そういった中で、オンライン診療の本格化は進んでいます。どれも手探りですが、本格的な冬が到来する前に対策を立てることは、我々町医者にも重要な課題となっています。

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