前回、配信した「まさか、自分が…コロナ感染でホテル隔離 PCR検査→隔離までの5日間の流れ」（9月3日配信）の体験記は多くの方に読んでもらうことができ、ヤフートピックスにも掲載された。今回は隔離先のホテルから、その続編をお届けする。
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PCR検査でコロナ陽性反応が出て、ホテルにて隔離療養中の私。8月27日に発症して検査を受け、29日に陽性確定、9月1日からホテルにて隔離療養、最低でも９月6日までは隔離となっております。もちろん心配なのは健康ですが、やはり金銭面や手続きのことも不安になると思います。一体いくらかかるのか、手続きは大変なのか、何か必要なものは？みなさんの素朴な疑問にお答えさせていただきます。
検査費用は無料！但し条件アリ
まずコロナに感染しているかを検査するPCR検査ですが、医師が相応の理由があるとして判断した場合には、都道府県が指定する医療機関で検査が実施されます。この場合、検査費用はかかりません。自己負担なしとなります。それ以外で検査した場合は、自己負担は2～4万円だそうです。
しかし「なかなかPCR検査を受けられない」なんて話もよく聞きます。ちょっとPCR検査を受けたいからと病院に行ってすぐ受けられるというわけでもありません。ここで一つ、確実に受けられるパターンが存在するので、これは必ず実行しておいてください。
必ずPCR検査を受けられるパターン
厚生労働省公認のスマートフォン用接触確認アプリ「COCOA」。1メートル以内の距離に15分以上いた利用者同士のデータを記録し、一方の感染が確認されると、相手に濃厚接触の可能性があることを通知するアプリです。位置情報など個人情報を取得せず、Bluetoothを使ったユーザー間の接近を記録します。そして、感染者が感染を登録した場合に、濃厚接触可能性を検知し、通知するシステムです。
この「COCOA」を利用していて、アプリから「濃厚接触の可能性」が伝えられた場合、症状の有無に関わらず、PCR検査を受けることができます。もちろん検査費用は無料です。この「COCOA」は、利用人数が多いほど精度や効果が高まりますので、ぜひダウンロードしておくことをオススメします。基本的にアプリを入れておくだけです。
入院か、宿泊施設か
次にPCR検査で陽性が出た場合、症状に応じて最低10日の隔離が実施されます。病状が重かったり、基礎疾患の有無などで病院に入院となるか、比較的軽度ならホテルなどで隔離療養かになります。いずれにしても保健所から専用車が迎えに来ます。この時の迎えの車なども費用はかかりません。
入院やホテル代、治療費は？
私の場合は、軽症者と分類され、ホテルでの隔離療養となりました。ですので、病院に入院の場合ではなくホテルで隔離療養の場合について話をしていきたいと思います。ちなみに、新型コロナに感染した場合は、入院にしろホテルで隔離療養にしろ、基本的に費用はかかりません。海外では数百万円請求されるような治療を受けても0円です。凄いです、日本。安心して治療に専念できます。国に感謝です。
ホテルでの一日は？
私が隔離されたホテルでの1日のスケジュールは以下のようになっています。自治体や施設によって異なるかもしれません。
7時～起床、体温、酸素飽和度測定。
8～9時、朝食。
12～13時、昼食。
16時、測定。
18～19時、夕食。
体温と酸素飽和度は専用の機器で計測すると、専用のウェブページにグラフとして自動で記録されます。医師や看護師はそれをモニタリングしながら本部から、電話やビデオ通話を使い問診を行います。凄いハイテクです。
その他の時間は？
私がいるホテルは、一般的なビジネスホテルです。なので、ベッド、浴室、トイレが部屋にある個室タイプです。もちろんテレビやポットもついています。ホテル隔離中は、食事を受け取りに行くとき以外は一切部屋から出られません！食事も決められた時間にロビーに取りに行き、戻って部屋で食べるだけです。圧倒的に孤独との闘いになります。
持ち込み可能なモノは
間違いなく孤独との闘いになるので、それを対策する品を持ち込むのが必須となります。食事を取りに行く際に多少、他の患者さんを見かけますが会話はしません。スマホはもちろん、本やタブレット、ゲーム機なんてのもあると良いでしょう。もちろん体調が悪い場合はそんなことをやっていられませんが、良くなってきた時には必要になるはずです。症状が軽い、または無症状の方でも10日間近く隔離されるのですから。
差し入れは大丈夫？面会は？
差し入れは可能ですが、できない物もあります。生モノやタバコ、アルコールなどは不可。入口で係に渡すと中を確認された後、ロビーに置かれます。当然、面会は不可です。
突然訪れる感染にも焦らず対応できれば必要以上の心配をせずにすみます。感染しないに越したことはありませんが、万が一のために有用な情報となれば幸いです。
