5歳の女の子の行動が「これは泣く…」「私の目から涙が出てます…」と多くの人の涙腺を崩壊させて話題になっている。栃木県在住のフクダカズヤさん(@ka_z_yan)が先月23日「先日外出先で長女がキャットフードのミニチュアガチャガチャをやりたいと言い出したのでしぶしぶやらせた。そしたら今日、遺影の前にお供えしてあった。…なるほど、こうしたかったのね…」とTwitterに投稿。写真を見ると、今年3月に天国へ召された愛猫・ぽてとくんの遺影の前に、購入したミニチュアガチャガチャのキャットフード缶詰が供えられていた。
SNS上には「こんなん泣くやないですか!」
心優しい娘さんの行動に、SNS上では何人もの人が肩を震わせた。
「こんなん泣くやないですか!素敵な娘さんに育てられましたね♪とても心温まるエピソード。お嬢様その心ずーっと忘れずにいて欲しいですね」
「猫ちゃんも天国で喜んでると思います」
「ちゃんと食べられるように缶詰のフタを開けてるところに『うっ』ときた」
ぽてとくんは迷い猫で、フクダさんが2009年11月13日に保護した。保護当時は推定生後2カ月だった。2018年3月のワクチン接種の際、心臓から雑音が聞こえると言われ、循環器系専門の獣医師に同年9月に診察を受けたところ、先天性の心臓疾患で余命長くて1年と告げられたという。しかし「闘病中という事を忘れさせてくれるくらい元気いっぱいに2年間も一緒に過ごしてくれた」(フクダさん)と余命を過ぎても生き続け、今年3月26日に10歳で天国へ旅立った。
ぽてとくんを家族として認識していた
フクダさんに、生前のぽてとくんと娘さんについて話を聞いた。
――愛猫・ぽてとくんは生前、娘さんにどのようなに接していたのでしょうか
「長女が赤ん坊のころは警戒する事も嫌がる事もなくきょうだいのような感じでした。一緒に寝たり、ハイハイする長女と並走したり先導したり。長女が大きくなってからはぽてとのお腹に顔を埋めたり、抱っこしたり、やりたい放題されても噛んだり引っ掻いたり攻撃する事は一度もなかったです。
長女にも指を洗う時に『中指はお兄ちゃん指、ぽてとだよ』と教えていたので『ペットを飼っている』という感覚ではなく『家族』と認識していたと思います」
――ぽてとくんの病気のことを娘さんにはどのように説明したのですか
「余命の話はしましたが当時はまだ3歳だったのであまり理解できなかったように感じますが、落ち込んでいる僕ら親の姿をみて何かは感じとっていたようで、以降お絵かきで家族の絵を描くとぽてとも一緒に描いてくれていました。
長女が大きくなってからも正直に説明しました。わかりやすい言葉に変えましたが、生き物にはそれぞれ生きていられる時間があり、その時間を一生懸命生きている。ぽてとは治らない病気でちょっとだけ時間が短くなっちゃったけど最後まで一生懸命生きるから、僕らも最後まで可愛がって一緒にいなきゃダメなんだよ、という内容だったと思います」
――SNS上では娘さんの心優しい行動に感動する声が多く見られました
「正直僕らも同じ気持ちでし、泣きました。きちんと死を理解しながらも心に想いが残っているんだな…と」
――今後、娘さんにはどのように成長してほしいですか?
「心がけなくてもすでに優しさや思いやりができているようなので、このまま自分らしく成長してもらえればいいと思っています」