プロ初優勝の女子ゴルフ古江彩佳「憧れの宮里藍さんのような選手に」地元神戸でインタビュー

黒川 裕生 黒川 裕生

2019年10月に女子ゴルフの富士通レディースでアマチュア優勝を果たして注目を集めてから、わずか11カ月。神戸市在住の古江彩佳が、デサントレディース東海クラシックで、プロ転向後初優勝を決めた。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の記録でパーセーブ率1位という抜群の安定感を武器に躍進を続ける古江が、優勝後初めて当サイトのインタビューに応じた。

「アマ優勝から1年も経たないうちに、プロとして優勝できるとは思っていませんでした。楽しめればいいな、と気負わずに臨めたのがよかったのかも。うれしいです」

初日を終えてトップと1打差の2位につけ、「自分が崩れさえしなければチャンスはあるかも、と思いながら回っていました」と明かす。最終日、通算15アンダーの201で並んだ東浩子とのプレーオフを1ホール目で制した。中でもカップまで20cmで止まった第2打の手応えは格別だったようで、「当たりもよくて、キタ!という感じでした」と笑顔で振り返った。

古江は2000年生まれの20歳。3歳の頃にゴルフを始め、2015年の全国中学校ゴルフ選手権で優勝。滝川第二高校時代には、ナショナルチーム入りして国際大会に出場するなど目覚ましい活躍ぶりで注目を集めてきた。

現在も神戸を拠点に活動しており、普段は実家で家族と暮らす。「プロになっても、生活は何も変わっていません。食事もこれまで通りですし、トレーニングも実はそんなにしていないんです(笑)」。昨年、ジムに登録したが、これまでに行ったのは1回だけ。「体を動かすのは好きなんですけど、ジムは“行く気持ち”になるまでが大変です」

今月、地元神戸の和田興産とスポンサー契約を締結したばかり。「地元に愛され、応援していただけるのが光栄だし心強い」と感謝する。また友人をはじめ、今回の試合を見た人たちからは「感動した」「しびれた」というたくさんのコメントが届いたといい、「憧れの宮里藍さんのように、多くの人を勇気づけたり、励ましたりできる存在になりたい」と語る。

次は福岡で行われる「日本女子オープンゴルフ選手権」(10月1〜4日)に出場予定。

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