京都府京丹波町で生まれ育ち、須知高時代にホッケーの日本代表選手になった20代の女性が「地域おこし協力隊」として同町に帰ってきた。町の第三セクター会社が運営し、今秋改装オープンした宿泊交流拠点「みずほガーデンロッジ」(同町大朴)を拠点に、「ホッケータウン」を掲げる町の盛り上げへ奔走する。
同町に「Uターン」したのは、的場斐那さん(27)。
瑞穂地域で生まれ、2011年まであった質美小の1年からホッケーを始めた。須知高時代に日本代表選手として活躍し、社会人では、広島を拠点とするホッケー日本リーグのコカ・コーラレッドスパークスに4年間在籍した。
その後、兵庫県宝塚市の老舗旅館で働き、フロントなどで接客を学んだ。「いつか地元に戻りたい」と考えていた時、「みずほガーデンロッジ」の改装オープンに伴う地域おこし協力隊員の募集を知った。身に付けた接客も生かせると、すぐに申し込んだという。
協力隊員の任期は今年7月から3年。同ロッジのある「グリーンランドみずほ」は、ホッケー場があり、自らの人脈も生かして「いろんなホッケー選手を招いて、地元の子どもや利用者に魅力を伝えたい」と思い描く。
10月に改装オープンし、従来の宿泊や食事だけでなく、地域内外の人が交流できる「ワーケーション」施設も新設。田舎暮らし体験などのイベント企画にも力を入れる。
5月から同ロッジを拠点に活動する同じ地域おこし協力隊員の樋口耕司さん(51)とともに「京丹波の魅力発信や集客に走り回りたい」と的場さんは誓う。