コロナ禍の自粛モードで、「人と会って話す」という機会が激減した方が多いと思います。リモートワークになって、「そういえば、今日は誰ともまともに話してない」なんて愕然とすることありませんか。その状況が長すぎて、慣れちゃった…なんて方も。しかし、中には「え、今その誘い?!」と引いてしまうような誘い方をしてくる人もいます。コロナに対する認識や危機感は人それぞれですが、そんな中で改めて友達との「付き合い方」を考えた人も少なくないようです。その反対に、新たな付き合いが始まった、という人もいました。そこで、コロナ禍で「こんな風に会ってみた」や「友達付き合いに変化があった」というエピソードを集めてみました。
緊急事態宣言中にも関わらず…危機感ゼロの誘い方
コロナに対する考えや認識は人によって違うと分かっていても、迷惑を考えない、危機感ゼロの誘い方をしてくる人にはちょっと引いてしまいそう…
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▽「集まろうよ~!」攻撃
毎年夏休みに、私たち家族が住んでいるマンションの集会室で4家族(高校の同級生)が集まってご飯を食べたり、共有スペースで花火をしたりしています。さすがに今年は控えようね、と言っていたのですが、ある一人の友人が「大丈夫だよ~、そのくらい。やろう、やろう!」と何度も言ってくるんです。誰かが「まだ子どもも小さいし、もう少し落ち着いてからにしよう」などと言っても、「え~、毎年やってるんだし、せっかくだから集まろう、集まろう」としつこい。3人の友人と結託して、「集まるにしても、来年にしよう!」と釘を刺してやっと収まりました…会いたい気持ちはみんな同じだし、せっかく高校から温めていた友情が、コロナのせいで少しギクシャクしてしまいましたね。〔Tさん、子ども8歳、5歳〕
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▽数人なら大丈夫だからランチ行かない?
職場(近くの職場ゆえ、全員近所)の同僚から「緊急事態宣言」のさなかに、グループLINEでこの誘い。「えー!宣言出てるのに。何が大丈夫なんだ?」と引きましたが、そのうちの2人が「いいね!行きたい!」と返信していました。私含め、他の3人は用事を理由に断りました。
結局誘った人と、同意した2人の3人でランチに行ったようで、グループLINEでランチ風景の写真が送られてきて、さらに引きました…ちなみに仕事は医療関係、「もしうつったら、うつしたら」という自覚がなさすぎるこの同僚とは、距離を置いています。〔Eさん、子ども14歳〕
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▽正直、「うつさないでくれ!」と思ってしまった…
職場の同僚が、いきなり「韓国土産でーす」と配り出し、ビックリ。どうやら土日で「弾丸韓国旅行」に行ってきたようです。彼女は独身で私と同じ年、よく話すし、お昼を一緒に食べに行くのですが、「飛行機での移動や旅先で万が一にもコロナに罹患していたら」と想像してしまうし、改めて「認識や考え方が決定的に違う!」と思ってしまいました。昼の誘いも、何となく理由をつけて断っています。しかし同じ職場なので、距離を置くのは難しい…。〔Yさん、子ども5歳〕
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▽SNSで知ってしまった、ママ友の旅行三昧
長男が保育園に入りたてのころは意味もなく必死で、ママ同士LINE交換したり、facebookで繋がったりしていました。今となってはちょっと後悔するところも…(苦笑)。
あるママが、このコロナ禍の中で「どこどこに行ってきました~」「あんなご飯を食べにやってきました」など、旅行に行きまくっている様子をfacebookにアップしていてビックリ。もちろん家族連れです。子ども同士は普通に保育園で「密」状態になっているので、正直超不安。送り迎えの時間が違うので会うことはありませんが、facebookのフォローもやめました。〔Mさん、子ども5歳、2歳〕
子どもために、仲のいい友達と遊ばせた
子ども同士が仲がいいけど、ママ同士はあまり関わり合いがない。コロナで保育園や幼稚園が休園中、「どうしても友達と遊びたい」と子どもがせがんだことからスタートした関係もあるようです。
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▽1対1で2時間だけ
コロナで保育園が休園期間、娘が「大好きな友達と少しでいいから遊びたい」と言い出し、ついには泣きが入り…そのママとはろくに話したこともないのですが、クラス名簿にあった連絡先に思い切ってメールをしてみたんです。
「突然すみません。娘がナントカちゃんと遊びたいと言っていまして。もしよかったら、短い時間だけ公園で遊びませんか。このご時世ですので、もちろんナントカさん(相手のママ)の判断にお任せします」という内容で誘ってみました。
結果、「マスク着用で2時間だけ」という約束で快諾してくれて。公園で子どもを遊ばせながら、初めてゆっくりそのママと話して気が合い、いい距離感でお付き合いをしています。〔Hさん、子ども6歳〕
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▽夏休みに我が家でプール
保育園の送り迎えが一緒で、少し話す仲だったママ。その話の中で、お互い「夫婦で3月からずっとリモートワーク、夏休みはどこにも行かない」という共通点があり、「だったら夏休み1日だけ家に遊びに来ない?」と思い切って誘ってみました。こんなご時世ですが、夫婦リモートワークでほとんどどこにも行っていないなら安全かな、と…。
午後の3時間程度、ベランダにプールを出し、子ども2人を思いっきり遊ばせました。子どもは大満足、私も久々に「人と話せて」楽しかったし、主人も子どもの相手をせずに自分の時間できてよかったそうです(笑)〔Kさん、子ども5歳〕
新たな付き合いが始まるきっかけに
しばらく付き合いが途絶えていた、まったく付き合いのなかった人と繋がったなど、コロナ禍の中でも新たな関係がスタートした、という人もいるようです。
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▽20年以上ぶりの付き合いがスタート
コロナのせいにするわけではありませんが、ついついSNSを見る機会が増えてしまいました。あるSNSの「共通の友人では?」の欄に、高校卒業以来の懐かしい顔が出てきました。割と仲良くしていたのに、卒業後は何となく疎遠に。普段ならスルーしてしまいますが、ふと連絡を取ってみようかと思い立ち、そこから20年以上ぶりの付き合いが始まりました。今はもっぱらskypeで話すだけですが、話すたびに懐かしい気持ちになれるし、日々の閉塞感から少し抜け出せた気がします。〔Sさん、子ども10歳、6歳〕
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▽多分お互い嫌いだった相手(笑)
小さいときはよく遊び、お互いの家をよく行き来していた、はとこ。はとこは出来が良くて、母がよく「ナントカちゃん(はとこ)はたくさん本読むのに、あなたはマンガばっかりね」だの「ナントカちゃんは現役でいい大学行ったのに(私が浪人中だったとき)」など引き合いに出していたので、私は勝手に、はとこを嫌っていました。
それがこのコロナ禍にSNSで繋がり、十数年ぶりに連絡を取り合うようになりました。もう2人ともいい歳で、お互い2児の母。一応血がつながっているからか、まだオムツをしているときからの付き合いだったからか、ずっと友達だったような感覚で、なんでも気さくに話せる貴重な関係になっています。
どうやら向こうも「自分の母がダレソレちゃん(私)ばっかり可愛いがってたから、嫌だった」ことが判明しました。実はお互い嫌いだった!?(苦笑)〔Tさん、子ども7歳、2歳〕
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コロナに対し、全員が同じ考え、認識、危機感を持っているわけではありません。仲の良かった人、付き合いの深かった人が残念ながら「危機感があまりない」「自分とは感覚が全く違った」というケースも少なくありません。家族間でも違うことさえあります。
だからといって、絶対会わない、付き合いを断つというのは悲しすぎるので、今は少し距離を置きながら、いろいろなことが落ち着いていくのを淡々と待つ、という姿勢が大切なのだと思います。
その反面、こんな時期だからこそ新たな出会いや付き合い方がスタートする、という嬉しい出来事もあるかもしれません。