「見たわよ!いいわよね~」怖すぎるママ友同士のSNS詮索…ほかの家庭の「不幸」で盛り上がる女性たち

島田 志麻 島田 志麻

「SNSやってる?友達申請してもいい?」ママ友からそういわれたら、みなさんはどう対応しますか?何のためらいもなく教えるという方もいらっしゃるかもしれませんね。ただ、筆者はそれを思いとどまる出来事がありました。ママ友って怖いな…そう思った出来事をご紹介します。

私にはかおりと(仮)いう娘がいます。保育園に通う5才児です。娘が通う保育園はとても素敵な園で、先生方はいつも元気いっぱい、お母さん方も温厚でやさしい方たちばかりです。でも、ある時、ママたちのこんな会話を耳にします。

「ゆみちゃん(娘と同じクラスの子)のところ、この前ディズニーランド行ったみたいよ~SNSで写真アップしていたのよ!」
「私もそのSNS見たわよ!いいわよね~ディズニーランドなんて」

もうこの時点でイヤな予感がしました。SNSで見た他人の家庭の話を、その人がいないところで、何人かのお母さんたちが盛り上がってしているという構図にドキドキです。

「でも、おかしいわね。あそこのご主人、リストラにあったって誰かが言ってたわよ。ディズニーランドになんて行っている余裕あるのかしらね?」
「え~そうなんですか!?確か、〇〇社に勤めてるって言ってましたよね?すごい大手企業じゃないですか。リストラって怖いですね~」
「そうそう。ちょっと前にゆみちゃん、3日連続で保育園休んでたじゃない?あれもご主人のことに関係していると思うのよね…」

〇〇に聞いたとか、〇〇だと思うとか、確かじゃない情報をふくらませて盛り上がっているママたちの会話は恐怖しか感じられませんでした。

「私だったら、夫がリストラにあったらショックで何日も寝込んでしまうわ…」
「そうよね…ディズニーランドなんて行ってられないよね。あれなんじゃない?ほら、ゆみちゃんのママってディズニー大好きだしさ、ご主人に無理させて行ったんじゃないの?」
「もしそうだったらご主人かわいそうよね。贅沢していられない時期なのにね。」

なぜ女性は、他人の不幸をここまでネタにして楽しめるんだろう…こういう人間関係にはできるだけ巻き込まれたくないなと思いながら聞き耳を立てます。

そんな私の存在に気づいたひとりのママが、声をかけてきます。

「かおりちゃんのママ、SNSってやってますか?良かったらアカウント教えてください!お友だちになりましょうよ~」

内心ビクビクですよね。SNSはやってますけど、これまでの話を聞いて教えたいとは思わないですからね。“お友達”という名の、カモにはなりたくないと誰でも思うはずです。

「あ~すみません…私、SNSはやってなくて…」

咄嗟にそう答え、その場を乗り切ろうとします。

「あらそうなの~残念!はじめたら教えてくださいね~!」
「そうですね!ぜひ~(いや、絶対教えない…)」

   ◇   ◇

そんなやりとりをしていると、つい先ほどネタにされていたゆみちゃんのママがお迎えにやってきました。そのときのゆみちゃんママの対応で、これまでのモヤモヤが解消されることに…。

「あら、ゆみちゃんママ!こんにちは~SNSみたわよ~ディズニーランドうらやましい!うちもずっと行きたいんだけど、ぜんぜん主人が連れていってくれなくて…やさしいご主人でうらやましいわ~」
「そうなんですよ。主人が転職することになったので、お祝いで行ってきたんです!前職では忙しくてなかなか家族の時間が持てなかったので。子どもとの時間を楽しんでほしいな~と思いまして!」

あっけらかんと話すゆみちゃんママを前に、他のママたちは表情が曇ります。

「あ…そうなのね~それは良かったですね~」

今までの予想が外れたうえに、悪いことを言ったとさすがに反省したのか、その後ママたちは散り散りに帰っていきました…。

SNSはプライベートな部分が見えるツールなだけに、つながる相手を選んだほうがいいと思う出来事でした。ママ友でも気の置けない関係性なら問題ないでしょうが、今回のように人のことをネタにして盛り上がるような女性たちに教えるのは、ちょっと考えたほうがよさそうですね…。

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