フードコートに響き渡る娘の容赦ない声…もうやめて!それ以上は言わないで!

島田 志麻 島田 志麻

もう、それ以上は言わないで…

子どもに対してそう思わざるを得ない出来事が先日ありました。

私には5歳の娘がいます。超がつくほどのママっ子で、いつもベッタリ私から離れないかわいい子です。

休日、出かけるときはいつも娘が一緒。私も娘とのお出かけが大好きで、最近は電車やバスなどの公共交通機関を利用してちょっと遠くに出かけることも増えてきました。

お出かけの時間は、私と娘にとってはまさに至福のひととき。そんな時間にもかかわらず、「早く帰りたい…」と思うことがあったのです。

それはショッピングモールのフードコートで起きました。いつものようにうどんやポテト、それぞれ好きなものを買って食事をしていると、娘が私の顔をじーっと見つめてこう言うのです。

娘「ママはかわいいね~」

少しドキッとしました。なぜなら、私はこのあとに続く言葉を知っていたから。

娘「お肌もツルツルスベスベだし、スタイルばつぐんだし、ほんとに美人さんやね~」

正直いうと、お世辞にも可愛いとはいえない私。典型的な産後太りで20代の頃より体重はプラス10キロ。押し上げる脂肪のおかげで、肌はツルツルですが…(ツルツルというよりポニョポニョか…)

土曜日のお昼時、ファミリーや若者でごった返すフードコートに娘のよいしょ攻撃が響きます。

私「しっ!小さい声で!」

たまらず娘を制御しようとしますが、

娘「なんで~?ママだっていつも言ってるやろ~?」

そうなんです。悪いのは私なのです。

いちど娘に「ママ、おばちゃんみたい」と言われたとき、「そんなことないよ。ママはお肌ツルツルやで~」と言い返したことがあります。それ以来、冗談半分で「ママは美人やで~。スタイルもこんなにいいし~」と言っていたのです。悪いのは他の誰でもない、私なのです。

周りの人たちの視線が突き刺さるように痛かったのを今でも覚えています。

(え!?どこが美人なん?スタイルって…)きっとそう思っているに決まっている。もう早くこの場から逃げ出したい!

その後、かき込むように食事を済ませ、そそくさとショッピングモールを後にしたのは言うまでもありません。

子どもは大人をマネします。外で聞かれても恥ずかしくないような言動を心がけよう、そう肝に銘じた出来事でした。

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