8月11日、ローソンから「みっちゃん総本店監修 広島流お好み焼き」が発売された(※北海道・中四国・沖縄地域、ナチュラルローソンを除く)。
みっちゃんと言えば1950年に広島の屋台から始まり、今では東京にも支店を構える広島お好み焼きシーンの老舗中の老舗。その老舗が監修する広島流お好み焼きとはどんなもんぞやと気になった僕は近所のローソンに走った(僕は神戸在住)。
広島のお好み焼きは生地の上にキャベツや具材を重ねて焼く「重ね焼き」が特徴だが、この手の商品は特徴を無視した“なんちゃって”も珍しくない。この広島流お好み焼きははたして?不安と期待を胸に秘めつつ、僕はお好み焼きを電子レンジでしっかりめにチンした後、容器に添付されたみっちゃん専用ソースを全体に振りかけた。
まず一口……。
うーん!甘やかであっさりしたソースの味わいと小麦の香り、キャベツの甘み、特製天かすのイカの風味などが渾然一体となって口中に広がる。歯ごたえもシャッキリ!これはウマい!箸を入れた断面を見ると生地、キャベツ、そば、玉子の層。流石に広島流を名乗るだけあって、焼き方の基本スタイルを忠実に再現しているようだ。
僕はこれまでコンビニやスーパーでよく売っている大阪流のお好み焼きには不満があった。大阪流のお好み焼きはみじん切りのキャベツと生地をあらかじめ混ぜてから焼く「まぜ焼き」。焼きたてを食べる分にはふっくらした独特の美味しさがあるのだが、作り置きすると生地がボソボソ、バサバサになってしまうのだ。
それにくらべ、この広島流お好み焼きはそもそも生地と素材の間にすき間があるため作り置きしても劣化が少なそうだ。これまでお店で食べた広島流お好み焼きとくらべても、勝るとは言わないが大きな遜色はないレベル。少なくともコンビニやスーパーで提供する商品としては関西流よりはるかに上を行っているのではないかと感じた。
今回ご紹介した「広島流お好み焼き」は税込で530円。この値段で広島の美味が体験できるなんではっきり言ってお得この上ないと思う。全国(から北海道・中四国・沖縄地域を除いた)の粉もん好きのみなさんに是非とも味わっていただきたい、そして「実店舗に行ってみたーい!」となっていただきたい珠玉のローソングルメだ。