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コンビニで働く、ベトナム人「故郷の料理は食べない!」 日本で働くため、断固拒否していた理由は……【漫画】

海川 まこと 海川 まこと

遠く離れた異国に住んでいても、ふと故郷の味が懐かしくなります。漫画家・稲空穂さんの作品『特別じゃない日 おばあちゃんのレシピ』の抜粋エピソード『サトゴコロ』では、留学生の苦労と故郷への想いが描かれています。同作はX(旧Twitter)に投稿されると、約2.2万ものいいねを集めました。

ベトナム人留学生のダンは、コンビニでアルバイトをしていますが日本語に苦労しているようです。ルームメイトからは、彼が働くベトナム料理店に「食べに来いよ」と誘われますが「里心がつく」から行かないとダンはきっぱり断ります。

ある日のアルバイトで、ダンは散々なミスをしてしまいます。落ち込みながら帰る途中「節分祭」に立ち寄ってみると、そこには祭りを手伝うコンビニの店長の姿を見かけました。ダンは店長からぜんざいをいただくと、ふと母がいつも作ってくれた「チェー」を思い出します。

チェーとはココナッツミルクやしょうがシロップで味付けされたベトナムのデザートで、温かいものから冷たいものまであります。ダンの母はチェーの屋台を出していて、いつもココナッツミルクのチェーを飲んでいたのです。

ふとあの頃が懐かしくなりながら帰宅すると、ルームメイトが試作品のチェーを作っていました。「たくさんあるからお前もいる?」と試食させられたダンは、一口飲むとつい涙が出そうになってしまいます。

ダンは思わず「だから欲しくなかったんだよおお!」「サトゴコロがつくって分かってたからさあ!」と訴えつつも、結局は週1でベトナム料理店へ通うようになりました。

同作に対しSNS上では「とても良いお話!」「昔海外でコンビニバイトしてたからすごく気持ちがわかる」など、共感の声が寄せられています。そこで、作者の稲空穂さんに話を聞きました。

これまでの時間や思い出たちがこれからの自分を支えてくれる

ーこの作品で描きたかったテーマは。

新しい環境に身を置くと、「頑張らなければ」という気持ちが強くなりがちですが、そのような中でも、これまで自分が過ごしてきた時間や大切な思い出が、これからの自分を支えてくれる。そんなことを描けていたらうれしいなと思っています。

ー同作を描くにあたってベトナム料理店に取材されたとのことですが。

ベトナム料理店でお料理をいただきながら、取材をさせていただきました。店主さんは、ベトナムの方を対象とした日本語学校の理事長も務めていらっしゃり、日本へ来られたきっかけや、お好きな日本のアニメ、ベトナムでの生活、地域による暮らしや食事の違いなど、さまざまなお話をお聞かせくださいました。

特に印象に残っているのは、取材中に、ちょうど日本に来て学んでいる最中のベトナム人留学生の若い方が来店されたことです。ベトナムの若い方に対するイメージが良い意味で覆され(理事長先生いわく「やんちゃ」な子たちだそうです…笑)、キャラクターづくりのうえでもとても刺激を受けました!

ー作品についてお願いします。

「特別じゃない日」は、第6弾まで刊行することができました。各巻ごとに個別のテーマを設けておりますがシリーズを通して、お読みくださった方が、読み終えたあとに大切な人や時間を思い出すきっかけになればと思いながら描いております。ぜひ、シリーズの中でお好きなお話を見つけていただけたらとてもうれしいです。

<稲空穂さん関連情報>
▽書籍『特別じゃない日』(Amazon)
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▽書籍『特別じゃない日 おばあちゃんのレシピ』(Amazon)
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▽書籍『特別じゃない日 一緒に食べよう』(Amazon)
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▽X(旧Twitter)
https://x.com/ina_nanana
▽Instagram
https://www.instagram.com/inana_nanaho/

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