感染が怖くて神社の鈴が鳴らせない!? 京都・八坂神社が安心の「ハイテク秘密兵器」導入

浅井 佳穂 浅井 佳穂

 神社でお参りする際に鳴らす鈴。その鈴を鳴らすためには、「鈴緒(すずのお)」という綱を握らないといけません。しかし、新型コロナウイルスの感染が拡大する昨今、多くの人が触れる鈴緒を握りたくないと考える人が多いかもしれません。そうした人への配慮として、京都市東山区の八坂神社は、ある装置を導入しました。その装置とは-。

 八坂神社は、「祇園さん」の名で京都市民に親しまれています。また「日本三大祭り」の祇園祭を執り行う神社としても、全国的によく知られています。

 新型コロナウイルスの感染拡大前、八坂神社の本殿前には鈴が3個あり、それぞれに鈴を鳴らすための鈴緒が取り付けられていました。ただ、この鈴緒は不特定多数の人が触れる可能性があります。このため感染が拡大した今年2月以降、八坂神社は鈴緒をひもでくくりつけ、参拝者が触れないようにしていました。

 しかし、神社に行って鈴を鳴らせないのは、何か物足りない感じもします。そこで、八坂神社は6月上旬に社殿のさい銭箱上に3台の装置を設置しました。鈴の音が鳴る装置です。手をかざすとセンサーで感知し「ガラガラ」と10秒間、あらかじめ録音した鈴の音が鳴る仕組みです。

 八坂神社の神職は「これで安心して参拝してもらえるのでは」と話します。

 八坂神社は平安時代から疫病を鎮める神様の神社として信仰を集めてきました。鈴の音が鳴る装置の前で手を合わせ、一日も早い新型コロナウイルスの収束を願いたいものです。

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