姑が私にだけインスタントラーメンを食べさせる衝撃の理由…ママ友仲間の伝説に

島田 志麻 島田 志麻

この話は私の離婚後もなお、友人同士で飲み会をした際には語られる「ラーメン伝説」です。

夫と結婚してから月に一度は必ず、夫の実家へ遊びに行っており、その度に姑はラーメンを振る舞ってくれました。しかし、いつも私だけみんなとは違う「インスタントラーメン」だったのです。その衝撃的な理由が、結婚から3年後に判明しました。

姑が作るラーメンは、舅、姑、夫の分はいつも醤油味の生ラーメン。

私の分も同じ醤油味のラーメン。

しかし、みんなのラーメンとは明らかな違いがありました。

私だけ、生ラーメンではなく「インスタントラーメン」だったのです。

インスタントラーメンが嫌だったわけではないのですが、なぜ毎回私だけ?という疑問は常にありました。

「数が足りなかったのかな」「生ラーメンは三食入りの物が多いし」などと自分に言い聞かせながらも、夫に愚痴を言ってしまう時もありました。

しかし、夫からは決まって「気にしなくてもいいんじゃない」と関心のない返答があるばかり。

愚痴をこぼすわりには私も姑には何も言えず、気付かないフリをして毎回ご馳走になっていました。

それからしばらく時が経ったある日。私はラーメンが大好きな姑へ旅行のおみやげとして、名物のお菓子と十種類以上のご当地ラーメンを購入しました。

その中には人気が高いインスタントラーメンもあり、きっと喜んでくれるに違いない!と思いながら、まだ小さかった娘を連れて姑におみやげを渡しに行ったのです。

「ピンポーン」

実家の玄関先のチャイムを押すと、姑はとても高いトーンで「ハーイ」と出てきました。

「これ、先日行ってきた旅行のおみやげです。どうぞ」と渡すと、ニコニコしていた姑の顔が一気に引きつった表情に変わったのです!

何が起こったのか分からなかった私が気のせいかなと思った瞬間、姑の口から出た言葉に耳を疑いました。

「インスタントラーメンなんて、人にあげる物じゃない!  こういうのは、夜食や小腹が空いた時に食べる物でしょ!  人にあげるなんて、恥ずかしいと思わないの?  私はインスタントラーメンなんて食べないわ!  こんな体に悪い物、家族にも食べさせない!!」

びっくりしたと同時に長年の疑問が解け「だから私だけインスタントラーメンだったのか」と納得してしまいました。

そうか、私は家族ではないのか。

あらためて妙に納得した自分と、腹を立てている自分が心の中で入り乱れるなか「今日はこれで帰ります」と平静を装いながら、キョトンとしている娘と一緒に夫の実家を後にしました。

自宅に着く頃には、私の怒りは沸点に達していました。

もちろん仕事から帰ってきた夫にもその話をすると、夫は驚いた様子もなく、まるで理由を知っていたかのような顔で「だろうね」と一言。私が呆れて言葉を失ったのは言うまでもありません。

それからまもなく、私は夫とも姑とも“家族”ではなくなりました。

まぁ、もともと姑にとって、私は家族ではなかったようですが…。

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