自粛長期化で子のストレスは限界…安心感の鍵は“圧迫刺激” チェックポイントとおすすめの遊び4つ+α

西村 猛 西村 猛

◆圧迫刺激を入れて気持ちを落ち着かせる効果のある遊び

【幼児・小学生とも】

◯ミノムシのように布団にくるまる

掛け布団を体に巻きつけて、圧迫刺激を入れます。また、敷布団を体の上に掛けることも効果的です。

※この遊びは、子ども起きている時に、行ってください。就寝時に行うと、布団の中で身動きが取れないので危険です。また、布団を巻きつける際は、窒息を防ぐために、首から上(顔)は必ず外に出しておくようにしましょう。

◯秘密基地遊び

ダンボールの空き箱などを利用して、秘密基地やお家を作ります。基地やお家の中は、子どもが1~2人入れるくらいの、少し狭い空間で作るのがポイントです。圧迫刺激は、体に入る刺激だけではなく、狭い場所から受ける「空間の圧迫」もあります。空間の圧迫が好きなお子さんは、狭い場所に入ることを好む傾向があります。

◯入浴は湯船に浸かる

湯船の中では、お風呂のお湯の圧(水圧)がかかります。湯船につかると眠くなったりするのは、暖かさを感じるとともに、水圧が心地よく感じるからです。シャワーも、圧迫刺激の一つになりますが、湯船にゆっくり浸かることで、より心地よさを感じることにつながります。

◯抱っこまたは抱きしめてあげる

幼児の場合は抱っこ、小学生の場合は抱きしめてあげましょう。その際、少し強めの力(子どもが苦痛を感じない程度)で刺激を入れてあげましょう。抱っこしている時間は、子どもが自分で降りようとする、または離れていこうとするまで続けてあげましょう。多くの子どもは、抱っこで一定の満足度が得られると、自分から離れていきます。

【幼児にお勧め】

◯仰向けに寝転んだ子どもの体をトントン叩いたり、足をギュッと握ったりする。

 「きゅうりができた」のように、歌に合わせて体に刺激を入れる遊びなら、さらに気持ちが落着きます。

◯ブランコ毛虫

 タオルケットなどに子どもを仰向けに寝かせ、大人二人でタオルケットの両端をもち、ハンモックのように、左右に揺らします。タオルケットにつつまれる刺激(圧迫刺激)だけでなく、左右に揺れることから、「揺れ・回転刺激」も好きなお子さんの場合は、二重の満足感につながります。

 長期化する自粛生活により、子どものイライラやストレスは、限界に達しつつあります。ストレスからくるイライラを少しでも軽減するために、圧迫刺激を好むお子さんに対して、圧迫刺激を感じることができる遊びは有効です。発達特性のあるお子さんにおいても、ストレスから来る癇癪の予防などにも効果的。今回ご紹介したお家でできる圧迫刺激のある遊びを、ぜひご自宅で実践し、お子さんのストレス解消にお役立てください。

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