ずんぐりモフモフと思ったら…意外にワイルド? 世界最古の猫「マヌルネコ」が話題 神戸どうぶつ王国

山本 明 山本 明

コロナ禍による政府の緊急事態宣言の延長などを受け、6月4日まで臨時休園中の「神戸どうぶつ王国」。同園はSNSで動物たちの様子を日々投稿中。中でも3月中旬に神戸にやってきた2頭の「マヌルネコ」が注目を集めています。木枝の上を優雅に歩く姿、華麗にジャンプ!のはずが失敗してしまう姿…などを映した動画には、それぞれ「細い所も高い所もスタスタスタ~美しいですね」「だっ大丈夫??」「でもさすが着地もカッコいい!!」などの声が寄せられています。

マヌルネコは、準絶滅危惧に指定されている小型のヤマネコ。約600万年前から存続してきた世界最古のネコとも呼ばれます。シベリア南部から中央アジアにわたって寒冷な高地の岩場などに生息し、丸っこいモフモフボディと短くて太い足がチャーミングです。

このたび同園に仲間入りした2頭の名前は「エル」(オス)と「アズ」(メス)。那須どうぶつ王国で飼育中のマヌルネコ、「ボル」(父親)と「ポリー」(母親)の間に2019年4月22日に生まれました。2頭は2019年7月13日(土)―2020年2月24日まで展示され人気を集めた後、姉妹園である神戸どうぶつ王国へ。しかし、コロナ禍の影響で、同園は2頭が来て間もない4月8日から臨時休園に。現在の様子を飼育員の月原ひとみさんに聞きました。

   ◇   ◇

―神戸に来て約2カ月です。

 はい、どちらも新しい環境にも慣れてのんびりと過ごしています。

―それは良かったです、それぞれの特徴や見分け方があれば教えてください

 エルはマイペースな性格で口元が茶色です。アズは怖がりな面もありますが、慣れると大胆な一面もあり、顔が小さいです。

―那須どうぶつ王国では、エサなどをあげるときも直接は触れず、網やガラス越しに食事をあげる「間接飼育」という方法をとっているそうですね。

 神戸でも間接飼育を行っています。餌は馬肉、マウス、ヒヨコ、ペレットをあげていて、どちらも食いしん坊です。

   ◇   ◇

…2頭の健やかな様子が良く分かりました。さらに月原さんは「マヌルネコを日本で飼育している園館は7園館のみ。当園で初めて見る方も多いと思います。動物や野生環境のことに興味を持ってもらうきっかけにもなってほしい」と続け、最後に「マヌルネコの魅力を伝えることを楽しみに、私たちスタッフもこの現状を乗り越えます」と力強いメッセージを伝えてくれました。コロナ終息のあかつきにはぜひエルとアズに会いに行きたいですね。

◆「神戸どうぶつ王国」は5月15日現在、6月4日まで臨時休園中。詳細は公式HP(https://www.kobe-oukoku.com/)まで

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