今から7年前、元保護猫の男の子「ニャン太」くんは、飼い主のX(旧Twitter)ユーザー・茶トラ猫のニャン太とキジシロの喜次郎さん(@awpgmdj)のおうちに迎えられました。当時、生後3カ月から4カ月だったといいます。立派なイケニャンになったニャン太くんは、今、家族にたくさんの優しさと笑顔をもたらしています。
偶然の出会いと保護への決断
ある日、飼い主さんのお母さんは、自宅の庭にある物置の下に茶トラの子猫が入っていくのを目にしました。2、3日後、気になったお母さんは、物置のほうに向かって「ニャー」と呼びかけると、「ニャー」という子猫の鳴き声が。そして、ゆっくりと姿を現し、ベンチの上に座ったのです。それが、当時はまだ小さかったニャン太くんと飼い主さん家族のご縁が結ばれた瞬間でした。
お母さんは、家族にニャン太くんのことを打ち明け、家族に迎え入れるかどうか何度も話し合いました。そして、ついに家族に迎え入れる決断をしたのです。
「父と母、それぞれにニャン太を迎えようと決意するに至った出来事がありました。父は、ある日、ニャン太がボス猫にパンチされ、裏山を転げ落ちる姿を目にしていたたまれくなったようです。一方、母は買い物から帰宅したとき、庭から駆け寄ってきて『ニャー』と鳴きながら出迎えてくれたニャン太を目にして、お迎えしたいと心が決まったようでした」
ニャン太くんの愛おしさに、飼い主さん家族みな胸を打たれたといいます。「この子をもう放ってはおけない」と家族の気持ちがひとつになり、ニャン太くんは飼い主さん家族の一員になりました。
新しい生活での驚きと発見
ニャン太くんをお迎えしてから、家族の生活は大きく変わりました。これまで犬と暮らしてきた飼い主さんのご両親にとって、猫との暮らしは初めての経験。特に驚かされたのは、トイレの習慣でした。
「何も教えていないのに、砂の入ったトイレで自然に用を足してくれて、感動しました」
また、猫アレルギーのはずだったお母様が症状をまったく発症せず、ニャン太くんのツンデレな性格の愛らしさに夢中になり、今ではすっかり猫派になったといいます。
家族の一員としての存在とこれからの願い
猫は冷たく自分勝手というイメージを持っていた家族も、その考えを大きく改めることになりました。
「甘えん坊で表情が豊か。鳴き方にもさまざまなパターンがあって、懸命に気持ちを伝えようとしてくれるのがわかります」
ニャン太くんは、甘えん坊である一方、箱に入ったりおもちゃで遊んだりすることはほとんどない落ち着いた一面があるそう。爪切りや歯磨きも嫌がらずにさせてくれる姿には、家族への信頼を感じずにはいられません。
「まるで自分も人間だと思っているようで、同じ家族の一員として過ごしてくれています」
ところが、とても臆病な面もあり、家族以外の人が来ると押し入れに隠れてしまうのだとか。
「インターフォンが鳴る前に自らふすまを開けて急いで隠れる姿を見ると、思わずクスッとしてしまいます」
最後に、ニャン太くんへの思いについて、飼い主さんは次のように語ってくれました。
「この子は私たち家族にとってかけがえのない宝物です。まるで小さな弟が2人増えたような存在で、家族の間に思いやりや笑いをもたらしてくれました。7歳を迎えてシニア期に入りましたが、健康に気をつけながら、これからもずっとそばにいてほしいです」
飼い主さんのXでは「ごはん」と言うニャン太くんの動画が人気に。これからも変わらない日々の中で、多くの幸せと温もりを届けてくれることでしょう。