元阪神・ブラゼル氏、いつか関西でピラティススタジオを開きたい 「この試練をいずれ乗り越える日がくる」

あの人~ネクストステージ

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 2012年まで阪神に在籍したクレイグ・ブラゼル氏(39)からメッセージが届いた。新型コロナウイルス感染拡大を受け、自身も故郷の米国アラバマ州の自宅で外出自粛の毎日を過ごしているという。緊急事態宣言が延長になった日本へ向け、虎党、野球ファンとの“共闘”を呼びかけた。

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 日本では西武、阪神、ロッテに在籍したブラゼル氏。特に阪神時代の2010年には47本塁打、117打点でベストナインに選ばれるなど大活躍した。阪神ファンの記憶に残る大砲助っ人だ。

 現役引退後は主に夫人のベンチャービジネスを手伝いながら、3人の息子たちのイクメンパパとして積極的に子育てを行ってきた。しかしそこへコロナ禍の影響で、学校は休校、夫人がアラバマ州で経営している体のストレッチ、筋力強化、バランスを強化するエクササイズ「ピラティススタジオ」の3店舗も休業に追い込まれた。

 「アラバマ州はニューヨークとかなり状況が違って、感染者は比較的少ない。それでも外出自粛の呼びかけがあって、必要以上は外出せず家で過ごしている」とブラゼル氏。家の庭で子供たちと樹上の家を作るなど、今は家族との時間をより大切にしている。

 日本では緊急事態宣言の延長が決まったが「今は本当に大変な状況だけど、日本もアメリカもともにこの試練をいずれ乗り越える日がくる。もう少し我慢すれば大好きな野球を見ることができる」とメッセージを送った。

 自粛生活については「一人一人が取るべき行動を考え、外出を極力控えて、お互い適切な距離を保とう。大変な時期だけど、今回のことで家族との時間が増えた。今までできなかったことができるようになったので、そういうところへ時間を有意義に使おう」と訴えた。さらに「一生懸命働いている医療関係、トラックドライバー、農業に従事している方に感謝も忘れずに。野球は必ず開幕する」と続けた。

 日本では3球団を渡り歩いたブラゼル氏だが、三男のチップくん(3)のミドルネームに「コウシエン」と付けたことでも分かるように阪神、関西、甲子園への思い入れは強い。「阪神時代が一番幸せだった。カネ(金本)さん、矢野さんと一緒にプレーができて、またいろいろ学べたことは自分の財産だ」と振り返る。夫人のピラティススタジオを「いつか日本でも開きたい。しかも関西で」とコロナ禍にも希望を失わず、自身の夢を頭の中で巡らせている。

(まいどなニュース/デイリースポーツ特約・トレバ―・レイチュラ)

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