アナゴ沼にハマった女医が描く、緻密過ぎるアナゴワールド…小ネタ満載、いくつ見つけられる?

広畑 千春 広畑 千春

 皆さん、アナゴはお好きですか?こちら兵庫の大阪湾・播磨灘ではとっても身が太くて脂ののったおいしいアナゴが捕れるんですよ。でも、今回はアナゴはアナゴでも、もっともっと小っちゃくてオレンジの縞々模様が人気のニシキアナゴにハマったある女医さんが描くアナゴだらけのイラストのお話。これまでに4千匹に達していますが、それぞれ表情もあって隠れた小ネタも満載で、ジワジワ楽しめる作品に。あなたは見つけられますか?

 六本松びたみん(@vitaminsensei)さんがツイッターで公開しているイラストです。最近人気の1いいねや1リツイートごとに増えるアレで、9日に公開後、7千超に達しています。

 実は、六本松びたみんさんは九州地方に暮らす形成外科医さん。幼い頃から絵を描くのが好きで、2、3年前からツイッターにネット婚活の体験などの4コマ漫画を投稿。アナゴにハマったきっかけも、ネット婚活で出会った夫と旅行に行った際、立ち寄った店に山積みにされていたチンアナゴとニシキアナゴのパペット人形に一目惚れしたことだそう。

 その後、娘が産まれ、病院の新生児ワゴンになぜかそのパペット人形が乗っていたという不思議な縁もあり「まるで娘と一緒に成長しているような気がして、一種の執着になっています(笑)」と六本松びたみんさん。同時に水族館巡りを少しずつ始め、「チンアナゴとニシキアナゴは他のアナゴさんと違ってちっちゃくて、喧嘩してる時の目がめっちゃ怒ってるのが可愛くて…!!一般的にはチンアナゴが有名ですがオレンジボーダーのニシキアナゴが推しですね」と力説、ついには「アナゴチューバ-」としてYouTubeで、アナゴがホットクックで料理をする動画も配信しています。

 今回、コロナで陰鬱な雰囲気が広がる中、他のユーザーの挑戦を見て「自分ならアナゴさんだな」とスタート。「最初の1枚目のイラストは思い付くままに描いたので構想は練っていなかった」そうですが、あっという間に4枚目に突入しました。

 ですが、驚くべきはその緻密さとストーリー性。iPadで画面に詰め込まれたアナゴちゃんは、小さいものは5㎜ほどの大きさながら、笑ったり怒ったり、電車でお出かけしたりウーバーイーツでアナゴ丼(共食い?)を運んだり…。形成外科はコロナの影響で不要不急の来院が減り、外勤は減っているそうですが、休日や、帰宅して娘を寝かしつけた後に10匹単位で描いて数えているというイラストは、1枚1枚世界観も違い、細部を見れば見るほど想像が膨らみます。

 にしても…お医者さんって細かい作業が得意な人が多いような…?と尋ねると「形成外科は特に絵が上手い方が多い印象ですね。カンファレンスは絵を描きながらプレゼンをしなきゃいけないですし、手術の道具も小さいものが多いので…」との返事が。卵が先か、ニワトリが先か…ですが、「今までどんなに頑張ってもイラスト伸びたことがなくて、今回も1000匹ぐらいかと思っていたら...。画集が作れるほどシリーズ化できれば嬉しいですし、あとコミケというものに参加したことがなくて憧れているのでそこで売ってみたいです!」と六本松びたみんさん。「個人的には太陽系をイメージしてる4枚目が気に入っています」といい、ジュピターを歌ってるアナゴさんや、「はやぶさ」ならぬ「アナブサ」など「色々詰め込んだので探してもらえると楽しいかなと思います!」とも。

 もし、変化の少ない毎日や暗いニュースに疲れたら、ぜひ、こちらのアナゴワールドへ!そして、いつかコロナがおさまったら、またこんな風に、みんなで楽しくお出かけやパーティーしたいですね!

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