まるで打ち捨てられた都市の雰囲気…新型コロナで人の消えた地下街、並ぶ大型画面に表示されていたのは…

川上 隆宏 川上 隆宏

東京のとある地下街で撮られた写真が、打ち捨てられた都市の雰囲気を漂わせていると話題です。人通りがなくなった通路には、ブルースクリーンになった多数の大型広告ディスプレイが…。表示されている文言の内容も相まって、それはまるで、人が消えた後もシステムだけが生き続けてきたゴーストタウンのよう。コロナの影響でどんどん非日常になっていく私たちの身の回りですが、ここまでくると本当にSFの世界のようです。

投稿したのは「みなせ@タフ民」(@37s_039)さんです。4月11日につぶやいたところ、14日午後までに21万件を超す「いいね」がついています。

みなせ@タフ民さんによると、この光景は通院のために外出し、JRから地下鉄に乗り換える際に発見したそう。通路に置かれたディスプレイは見渡すかぎり青い画面になっており、異様な雰囲気。しかも、そこに表示されていたのは「お使いのWindows7のサポートは終了しています」という、OSの期限切れを伝える内容…。

そんな内容に、ネットのみなさんは妄想が広がりまくりです。「なんか近未来っぽい」「首都消失か漂流教室的な」といういわゆるコメントだけでなく、もっと詳細な物語を想像する人も。

「人類は滅亡し、プログラムは生き続けたが、アップデートも修復もできないまま月日が流れ、エラーとともに死んでいった、みたいな」「異常に保存状態のよい遺跡とかを、崩壊後の文明の人々やらが探索する際はこんな絵面なんでしょうな」…ふんふん、そうですよね!みなさんもそう思いますよね! もちろんOSサポート期限切れという内容に、現実世界としてはどうなのか、という指摘も多数ありましたが…。

「『人がいなくなった都市』を想像し、SFにありがちなシチュエーションだったので投稿しました。SFの世界が目の前に迫ってきているようで、リアリティもありました」というみなせ@タフ民さん。話題になったことについては「SFがお好きな方が多いようで、画像を使って加工などを楽しんでいらっしゃる方が多く、楽しくリプライを拝見させて頂きました!早く事態が収束すればいいなと思いました」としています。

みなせ@タフ民さんもSF好きで、最近は伊藤計劃の「ハーモニー」を読み、「虐殺器官」に挑戦しているとのこと。なるほど、それは「ブルーディスプレイ」や画面に現れたメッセージにも敏感になっちゃいますね! 表示されていたのが恐ろしい「文法」とかでなくて、本当によかったですね?

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