母から届いたマスク…ってこれ前回の東京五輪のやつ!?56年ぶりに日の目を見た懐かしの商品

黒川 裕生 黒川 裕生

マスクの慢性的な品薄状態が続く中、とんでもないお宝マスクが“発掘”され、Twitter界隈をざわつかせている。そのデザインから推察するに、どうやら「前回」の東京オリンピックを記念して作られたものらしいが…?

東京で56年ぶり2回目のオリンピックが開かれるはずだった2020年。ところが新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、大会は1年延期されることに。日本国内でも感染者は増え続けており、政府が7都府県に緊急事態宣言を発令するなど、「予定通り開催する」という3月下旬までの強気の姿勢から一転、緊迫した状況が続いている。

問題のマスクをTwitterに投稿したのは、せの字@TeslaGirlsさん(@seta1128)。「宮城住みの母親にダメ元で、そっちでマスク売ってない?って聞いたら(略)昨年、知人が薬局を廃業した時の倉庫整理を手伝った時に引き取ったマスクを送ってくれた」というコメントに添えられた画像はなんと、「オリンピック衛生マスク」!あの五輪マークの下に、短距離走だろうか、2人の選手のピクトグラムがデザインされており、全体的に妙な懐かしさを醸し出している。ご本人が「オリンピックて…前の東京オリンピックん時ちゃうやろか?(笑)」と書いているが、おそらくそうだろう。

パッケージの裏には、「株式会社開新舎」という会社名が。調べてみると、東京都豊島区高田のほぼ同じ住所に今も「株式会社開新舎商事」なる会社があるらしい。同じ会社だろうと当たりをつけて電話してみると、社長の金子竜彦さんが快く応対してくださった。

「懐かしいですねえ。当て布のガーゼが入ったいわゆる“布マスク”で、1964年生まれの私も子供の頃に使っていましたよ」

よっしゃビンゴ!と思いきや、親戚が経営していた「開新舎」と、清涼飲料水や食品、化粧品などを扱う金子さんの「開新舎商事」とは別会社で、「開新舎」の方は20年以上前に廃業。このマスクについては何もわからないという。

「前回の東京オリンピックの頃に作られたのでしょうが、いつまで製造・販売していたのかは私も知りません。私が小学生の頃に使っていましたから、1970年代にもあったはずです。でも実は当時すでに製造自体は終わっていて、家族で在庫を使っていた可能性もありますねえ…」

以上、オリンピックとマスクの不思議な巡り合わせについてのお話でした。

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