全世界に広まった「アベノマスク」…名付け親は誰? 「なんとなく語呂が似ているので思いつきました」

川上 隆宏 川上 隆宏

新型コロナウイルス対策として、安倍晋三首相が全世帯に布製マスクを2枚配布すると発表したことで皮肉が込められた「アベノマスク」という造語が話題です。でも最初に言い出したのは誰か気になりませんか?

この「アベノマスク」という言葉。ネットを駆け巡りTwitterのトレンドワードに入ったほか、そのキャッチーさに“国外”も反応。米ブルームバーグ通信は「日本のマスク計画に嘲笑」とし、経済政策「アベノミクス」を皮肉って「アベノマスク」という言葉が日本で話題になっていると伝えています。CNNテレビ電子版も「さえない政策だと多くの人々が感じている」と指摘しています。

「アベノマスク」について時系列で整理すると、安倍首相がマスクの配布方針を明らかにしたのは1日の政府の対策本部でのことでした。それを受けてヤフーニュース内では午後6時45分に共同通信による一報が掲載されています。その1時間25分後の午後8時10分に、Twitterで「アベノマスク」という言葉をつぶやいている人物がいました。弁護士の明石順平(@junpeiakashi)さんです。

NHKのニュースを受けて、安倍首相が最近布マスクを使っていたことに「そうか。あべしの布マスク使用は布マスク配布の布石だったのね」とコメント。その後の投稿で「こうしてアベノミクスはアベノマスクへの超絶進化を遂げたのであった。物価を毎年2%上げるという目標は達成できなかったが、各家庭の布マスク保有量を2枚増やすことには成功しそうである。」と投稿しています。

その後、このフレーズには「流行語大賞間違いないですね」「センスよすぎる」「名言」という反応とともに広く拡散されていきました。発信者で、過去に「アベノミクスによろしく」の本も出している明石さんにお話を聞きました。

―ネットでは、明石さんがアベノマスクというフレーズを最初につぶやかれたのではないかとも言われているようです。こちらのフレーズはオリジナルに思いつかれた言葉でしょうか?

「最初かどうかは分かりません。みんなすぐに思いつくような言葉なので、先につぶやいた人はいるかもしれません」

―大変インパクトのあるフレーズですよね。どんなきっかけで思いつかれたのでしょうか…。

「きっかけは特に無いです。なんとなく語呂が似ているので思いつきました」

―でも、思いつかれたときにはどんな気分でしたか?「いい言葉思いついた!」とか「いい語呂でダジャレが決まった!」とか…ブレイクする手応えのようなものは感じられていましたか?

「自分では面白いなと思いました」

―今あらためて「アベノマスク」のアイデアについてどのようにお感じでしょうか。

「アベノミクスもアベノマスクも、『やってる感出してるだけ』というのは共通しているなと思います。だから面白いんじゃないでしょうか」

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