小川氏は「高裁の判決も納得できないが、高検が上告を断念したのは信じられない。被告は地裁でも高裁でも不規則発言を繰り返す態度であったが、逮捕後の警察の取り調べでは、事件に関しては全く話そうとしないものの、取り調べ官である刑事とは雑談に応じる等していると聞いている。犯行後、証拠隠滅、逃走を図っており、責任能力があるのは明らか」と指摘した。
その具体的な内容について、同氏は「被告は犯行後、車両を盗んで逃走したり、ご遺体を浴槽内に隠し、血痕を拭き取ったりしている。加藤さん宅では、警察官が声を掛けると室内の鍵をかけている。加藤さん宅で車の鍵を盗み、自宅前に止めてある車両で逃走を考えていたことは明らか。挙げればきりがない」と例を挙げた。
さらに同氏は「高検が上告を断念した話は、加藤さんから直接聞きました。高裁の判決後、加藤さんに高検の担当検事は私が決められるわけではないですが、上告するつもり、と話していたそうで、残念でならない」と明かした。