1匹の子猫が変えた新婚夫婦の運命 保護猫のために一軒家を借り、会社も辞めた2人

山本 智行 山本 智行

 猫の数は出入りはあるものの、自宅とシェルターを含め、30~40匹。多いときは50匹近くになったときもある。世話をするのはほぼ夫婦2人。おそらく「猫の手も借りたい」どころじゃない状態だろう。

 午前中は調子の悪い猫を連れて病院へ。子猫は生まれたばかりだと食事は2時間おき、少し大きくなると4時間おきに食べるそうで、休んでいる時間がほとんどなく、ひと段落するのが午後2時ごろだという。

 「家賃や餌代、病院代を含めて月40万円ほど掛かっています。休みはほとんどなし。最後に映画を観に行ったのは1年ほど前ですかね。西宮ガーデンズでアベンジャーズをみたのが最後かな」とご主人の遼さんは苦笑いした。

 夏場はエアコン代だってバカにならない。月40万円の費用はもちろん、時間と労力も相当なものだろう。結婚したときは会社員と専業主婦だった2人。その後麻衣さんは金銭面の支援のため、アルバイトをはじめ、やがて正社員に。だが、最終的には時間に追われ、2人とも会社を辞め、ネット通販で稼ぎながら少しずつ貯金を切り崩して現在に至っている。

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