伊豆半島の付け根に位置し、相模湾を望む小田原は、小田原城はもちろん、かまぼこの生産も有名。そんな小田原駅で、以前にシラスやマダイを使った駅弁は何度か食べた。今回は、扱いの少ない高級魚のキンメダイを使った西京焼きがドーンとメインを張る弁当に心と胃袋が奪われた。キンメダイは伊豆方面ではよく目にする魚だが、1匹買っても開きで買っても、お土産にしようとすると5000円札を出すことが多いのに、この駅弁は1000円でお釣りが来る。値段を見て思わず「安いっ!」と、うなってしまった。安価でもおいしく、食べ応えも十分でお得感ありあり。次回、小田原に行くときには「また買って食べたいな」と思える駅弁だ。
キンメダイの切り身が2切れ
センターに幅8センチ、厚さ2.5センチのキンメダイの切り身が2切れ入り、食欲をそそられる。しっかりと味がしみ込んだ西京焼きの身は弾力があって申し分なく、焼き目のついた皮もうまい。
醤油ベースの味付けご飯との相性もよく、脇を固める酢レンコン、錦糸卵、サクラエビの素揚げと椎茸、フキのゴマがけ、ニンジンなどの煮物、高菜のゴマ油炒めが彩りを添えて色鮮やか。
別枠にはヒジキの煮物と大根のつぼ漬けが同居する。
フキのシャキシャキとした歯応えの良い食感が味にアクセントを加え、視覚と味覚の両方を満足させてくれました。
950円。東海道本線・小田原駅「東華軒」Tel0465・47・1186