飼い主さんの愛情も長生きの秘訣…慢性腎不全を抱えながら頑張る18歳の猫・ぷーちゃん

小宮 みぎわ 小宮 みぎわ

ぷーちゃんは、たいした病気もせずに長生きをした…という訳ではありませんでした。出会った時からこれまでずっと、慢性鼻炎を患い、口内炎と歯周病も酷かったため、数年前には麻酔をかけて歯を全部抜きました。胸のレントゲンを撮ると、肺に腫瘍を疑う影もあります。

10歳を超えたころから、血液検査をすると腎臓や肝臓の数値は高めでした。それでもなんとか、17年以上生きてきました。猫エイズも陽性でしたが、明らかに発症している様子はありません。飼い主さんの愛情も、長生きの秘訣なのですね、きっと。

でも、生き物はいつか必ず死ぬのです。ぷーちゃんにも、近々お迎えがやってきそうです。

Aさんはこれまで何匹も猫を飼ってきましたが、ぷーちゃんが一番長生きで一緒にいる時間が長く思い出も多いので、とても辛いとおっしゃいました。

ぷーちゃんは今日も頑張っています。食事は食べたり食べなかったりです。Aさんが、毎日自宅でぷーちゃんに皮下点滴をしています。体重は激減して肢の筋肉が落ちてしまったため、ふらつきながら歩いています。ぷーちゃんの残された時間は、ぷーちゃんとAさんと…おこがましいのですが、私とで…過ごしていきたいと思っています。

   ◇   ◇

ぷーちゃんは、9月26日の未明に亡くなりました。飼い主さんより、「みなさんの応援がとても心強くて励みになりました。ぷうにも読み聞かせました。してやれる事は全部できましたし、後悔はありません。本当にありがとうございました」とのご連絡をいただきました。

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